2 ページ20
…
「み、美和子さん…」
「今の人知り合い？」
楽しそうに微笑んで
肩に腕を回してきた美和子さんは、
「もしかして彼氏とか」と頬を突っついてきた。
彼氏だったら今頃警察やめてたわ。
「ちっ、違いますよ〜」
「ほんとかしら〜？」
ふふ、と笑う美和子さんとは
ここから徐々に親交を深めていったのだ。
お昼に誘われたり休日遊びに行ったりと。
＿＿＿そして、何年か経過した頃に
美和子が突然ボソリと呟いた。
「……A、
そんなに頑張って作らなくていいのよ？」
「………え？」
「そりゃぁ、警視庁のマドンナって言われてる
アンタなら少しは
愛想良くしなくちゃかもしんないけど……
せめてあたしの前では普通にしててよ」
ね？と微笑む美和子に
さすがにこれ以上は誤魔化せないと悟った。
懸命に清楚で優しいマドンナを演じていたが、
勘の鋭い彼女にとっては無意味だったようだ。
そんなわけで、
「美和子〜……お昼一緒に食べたい」
「はいはい、じゃあ行きましょ！」
部屋には誰もいない、美和子と二人きりだ。
欠伸を隠さず美和子の背中を
バンバンと叩きながらそう誘えば、
「確かにマドンナにしてはだらしないわね」と
吹き出していた。好き。
美和子とは警視庁で
初めてのお友達になり、親友となった。
......................................................
更にそこから数年。
私は相変わらず警視庁刑事部以下略で
マドンナとして崇められていたが、
美和子だけには
きゅるるん態度を取ることをやめた。
美和子ちゅき。
「荻原くんが………、殉職…」
聞いた時は、とても悲しかった。
荻原くんは何かと私を気にかけてくれ
丁度いい距離感の仲で一緒にいれたのだ。
数少ない友達を亡くしてしまった。
それから、松田くんが同じく爆発に巻き込まれ
殉職したという知らせを聞いた。
美和子はしばらく塞ぎ込んでしまい、
私自身もショックを受けた。
(………)
景光くんとは連絡が取れないまま。
それからどんどんと時間が経っていき
冒頭に至ったのだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1197人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「名探偵コナン」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
てな(プロフ) - amroさん» ありがとうございます…頑張って治したいです(；ω；) (2018年7月27日 8時) (
レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます…(´；ω；｀)早く治したいです… (2018年7月27日 8時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - てな様 お風邪大丈夫ですか！？ 無理せずゆっくり治して下され。お大事に。 (2018年7月27日 0時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 大丈夫ですか？！風邪お大事に(´･_･`) (2018年7月26日 22時) (レス) id: ba18e17bc2 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - amroさん» はじめまして！コメントありがとうございます〜！一生懸命考えて照橋風のヒロインちゃんが出来上がりました…降谷さんがんばれ！！って感じにしたかったのでこの関係性自分も気に入ってます(*´∀｀)応援大感謝です…！ (2018年7月25日 13時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：てな
| 作成日時：2018年7月21日 18時
