【名探偵コナン】マドンナはプリンスが嫌い【降谷零】

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…


「Aちゃんも警察だったなんて……
そんな可愛い顔して意外に凄かったのね」


「そっ、そんなことないよ〜！」



自己紹介を済まして
寄ってくる男達をかわしながら
キョトンとしている美和子さんに駆け寄った。

可愛く、小動物のような目で「また会えた…」と
瞳を輝かせれば美和子さんは少し狼狽えつつも
少し照れくさそうに笑った。


まぁ、この時は
知り合いなんです〜程度の仲だった。






「＿＿＿三上刑事、」



「…………景光くん！！？」





初日を無事終えて取り敢えずと
ブラブラ警視庁内を散策していた時。

背中をちょん、と叩かれて振り向けば
顎に髭を生やした
「よ、」と笑う景光くんが立っていた。




(か、かっこいい……)




なんてこった。
誰だこのイケメンに髭生やした奴は。神か。

「どうしたの…？」と小走りで駆け寄り
彼を見上げてみると、
彼は照れくさそうに微笑んで頭を掻いた。

何その反応録画してぇんですけど。




「や、見慣れた後ろ姿を見つけたから…つい」


「………」




事件は会議室ではなく

現場で起きてました！！！！！！！



どうしよう私の中の景光セコムが
あまりの尊さに踊ってる。

なんて罪な男なんだ。




「う、嬉しい…、」



「あ、ゼロから貰ったマフラー……
まだ使ってんのな」





ﾝﾝｯ

その通り私は着心地がよすぎて
あの男から貰った赤いマフラーを身につけている。
いや冬だけですけど。勿論。

「まぁAはゼロ好きだしな〜」と
笑った景光くんを見ながら微笑んだ。







「……………はぁ！！！？」



「うぉっ！？」






ちょっと待ってくれ！！！！！！！
事件はこの廊下で起こっているんだ！！！！！！！

形相を変えた私を景光くんが驚いて見るも
「えっ、だって…」と続ける。





「A、よくゼロのこと見てたろ？
それにゼロが告白されるってなった時
物凄い怖い顔でゼロのこと見てたからさ」




ヤキモチやいてたんだろ？と
ニヤニヤしながら問いかけてくる景光くん。




見てねぇよ！！！！！！！
睨んでたの間違いかな！！！！！？

間違った推理ドヤ顔で
披露する景光くん可愛い！！！！！！！

ちゅき！！！！！！！





(………いや落ち着け三上刑事)





じゃあ俺まだ仕事残ってるから、と
手を振った景光くんを引き止めようとするも


「三上刑事〜？」と
今度は怪しげな声色が背後から聞こえてきた。

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