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「今日誕生日だよね?おめでとう降谷くん。
これ荻原くん達からプレゼント……
渡して欲しい、って頼まれたの」



はい、と彼にプレゼントをほぼ強引に押し付けた。
受け取れよオラ。

クッキーを受け取った時とは違い
少し頬を緩ませた彼は「……、そうか」と
嬉しそうにプレゼントを受け取った。

なに間抜け面してんだオラ。



......................................................


furuya side



柄にもなく嬉しい、という気持ちが
溢れだしてしまい顔に出てたようだ。

目の前のクラスのマドンナは
「なに間抜け面してんだオラ」と言いたげな
怪訝な目付きをしている。おいマドンナ。





「ゼロ!誕生日おめでとう!!」




ガラッッ!!とドアを開けたヒロが
豪快に登場してきた。「景光くん…!」と
先程とは打って変わって瞳を輝かせたA。


「ヒロ、」と思わず
顔を上げた俺にヒロが笑いかけた。




「それ俺達からのプレゼントな。…あれ
Aはまだ渡してなかったのかよ?」


「………え゛」


「え?」




ほらこの前一緒に買いに行ったろー!と
ヒロが笑いながらAの背中をバンバン叩く。

聞いてない。なんだそれ。

Aが嫌そうな顔をしながらも、
ヒロに「わ、忘れてた〜」と言ってから
鞄の中を漁った。






「……降谷くん
お誕生日おめでとうこれからも長生きしてね」





早口で棒読みのそのセリフと共に、

可愛らしいラッピングがされた
プレゼントらしきものが
彼女の両手から差し出された。



ヒロからは顔が見えないと分かってるからか
Aはぶっすりとむくれていて、
俺と目も合わせずにプレゼントを押し付けてきた。


そんな態度も気にならないくらい、嬉しかった。





(…駄目だな、本当に)





どんなに彼女を嫌おうと必死に取り繕っても

彼女の些細な言動で
そんな考えは吹っ飛んでしまうのだから。





「……ありがとう、A」


「…………」





ぷい、とそっぽを向いてしまった
Aに苦笑しながら、

壁から覗き見ている
松田荻原伊達トリオに声をかけた。

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てな(プロフ) - amroさん» ありがとうございます…頑張って治したいです(;ω;) (2018年7月27日 8時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます…(´;ω;`)早く治したいです… (2018年7月27日 8時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - てな様 お風邪大丈夫ですか!? 無理せずゆっくり治して下され。お大事に。 (2018年7月27日 0時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 大丈夫ですか?!風邪お大事に(´・_・`) (2018年7月26日 22時) (レス) id: ba18e17bc2 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - amroさん» はじめまして!コメントありがとうございます〜!一生懸命考えて照橋風のヒロインちゃんが出来上がりました…降谷さんがんばれ!!って感じにしたかったのでこの関係性自分も気に入ってます(*´∀`)応援大感謝です…! (2018年7月25日 13時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てな | 作成日時:2018年7月21日 18時

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