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「Aちゃーん、ちょっと…」


「?なに?荻原くん」



荻原くんに小声で手招きされ
真似して小声で尋ねてみれば、
「ウワカワイイ…」と小さく悶えていた。

早く本題を言え本題を。




「いや、降谷の誕生日!今日じゃん?だからさ
この3人で買ったプレゼント
Aちゃんからあげて欲しいんだよ」


「え、え?でも…荻原くん達が
買ったプレゼントなら荻原くん達が
渡した方がいいんじゃ…」


「いっ、いや〜!とにかく!頼んだぜ」



風のようにぴゅーと去ってしまった
荻原くんを呆然と見送って、
手の中にある大きなプレゼントを見下ろした。


確かに今日は降谷の誕生日。
景光くんがゼロの誕生日ゼロの誕生日と言うから
自然に覚えてるだけだ。

決して降谷の誕生日を
覚えたわけではない。決してだ。





「……」



「あ!降谷くん!」




仕方なしに、仕方なしに机の上に
教科書を広げている降谷の元へ
嫌々ながら歩いていけば、

先客がいたようで
クッキーを手渡している女子生徒がいた。
あざといなオイ。




「誕生日おめでとう!
よかったら今日何処か遊びに…」


「ありがとう。でも今日は
少し外せない用事があって、」




ごめん。と困った笑みを見せる降谷に
頬を赤く染めた女子生徒は、

やんわりと断られたことに気付きもせず
「そっ、そっか!残念…」と
嬉しそうに帰っていった。

どいつもこいつもこんな顔面を
プリンスプリンス言いやがって。





「………降谷、……くん!」




あっぶね〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
あまりのイラつきにドジっちまったぜ〜〜!!


このプレゼントを渡したら速攻家に帰ろう、
そう思ってまいた赤いマフラーは、
誕生日に降谷に貰ったものだった。

景光くんがいる前でわざと渡してきたから、
付けざるを得なかったのだ。クソゴリラめ。


そんなクソな思い入れがある
マフラーから顔を上げて
帰宅をしようとすら降谷の眼前に立った。

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てな(プロフ) - amroさん» ありがとうございます…頑張って治したいです(;ω;) (2018年7月27日 8時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます…(´;ω;`)早く治したいです… (2018年7月27日 8時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
amro(プロフ) - てな様 お風邪大丈夫ですか!? 無理せずゆっくり治して下され。お大事に。 (2018年7月27日 0時) (レス) id: 18748080be (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 大丈夫ですか?!風邪お大事に(´・_・`) (2018年7月26日 22時) (レス) id: ba18e17bc2 (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - amroさん» はじめまして!コメントありがとうございます〜!一生懸命考えて照橋風のヒロインちゃんが出来上がりました…降谷さんがんばれ!!って感じにしたかったのでこの関係性自分も気に入ってます(*´∀`)応援大感謝です…! (2018年7月25日 13時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てな | 作成日時:2018年7月21日 18時

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