公安の狙撃手11 ページ32
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「っ、…!!、……」
幾つもの銃声が聞こえて、耳がおかしくなりそうだ
腕、腹、そして足に掠った弾丸は
容赦なく私の心臓と頭を狙ってくる
あと、何人だ
うすら霞む視界の中では、
10人程の男達がコチラへ走ってくる
弾切れた拳銃を襲ってきた男の顔面に打ち付けて、
残り9人となった
何弾か掠った、とはいえ出血は酷い
じくじくと痛む足を動かし
スライドを引いて次弾を備えた
「(…っ零、……零…!……早く…!!)」
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このままでは、主犯格の男が
偲を連れ去って逃げてしまう
見れば、拘束を強引に取った男の手には
偲の手首が強く握られていて
「離して…!!っ、嫌!!!」と
必死に偲が抵抗しているおかげで
何とかもっているが、時間の問題だろう
「っ邪魔!!!」
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痛む足を高くあげて、相手の頬にのめり込ませた
残りは3人程、あと少し
「(……パイプで殴られたのがしんどい、
…視界霞む………)」
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不意打ちで思い切り鉄パイプで頭を殴られた時には
一瞬意識が飛んだ程だ
すぐに立て直して
ヒール付きの靴で殴り倒してやったが
ポタポタと頭からこぼれる液体は真っ赤で、
ズキンズキンと鋭い痛みを訴えている
「っ、……零……」
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早く、早く来て
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「偲!!、こっちに来て!!!」
「っ……!」
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私の大声に一瞬怯んだ男
その隙にと偲が腕を振りほどき、
コチラへと走ってきた
逃がすかと向けられた銃口に弾丸をぶち込めば、
相手が怯えたような声で、部下に指示を出した
「…偲、捕まって」
「…、…え、まさか…!」
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人二人分、丁度いい
薄い窓ガラスを割って
五階建ての廃ビルから身を投げ出した
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真白(プロフ) - 夢主ちゃん可愛い (2023年4月30日 19時) (レス) @page42 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
ミコト(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございます^o^惚れましたぁぁぁ/// (2019年8月29日 13時) (レス) id: 47f303260b (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - おだんご@白石大好き♪( ´▽`)さん» わぁあありがとうございます!初のコナン小説だったので拙い所だらけでしたが…(´∇`)後日談とかもぜひ書いてみたいと思っている所です! (2018年6月3日 22時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
おだんご@白石大好き♪( ´▽`)(プロフ) - とっても面白かったです!!図々しいですが、続きがみたいです。(>人<;) (2018年6月3日 22時) (レス) id: 2611ccec3a (このIDを非表示/違反報告)
てな(プロフ) - ちー@政宗最推しさん» あっー!すみませんw直してきます!楽しみにしてくれるなんて嬉しいです…!>< (2018年5月27日 21時) (レス) id: 46f0755694 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てな | 作成日時:2018年5月26日 15時