【短編】ハイスペックはお断り【名探偵コナン】

女の勘は舐めるな ページ22

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「やぁ、Aさん。こんな所で会うなんて偶然ですね」



『安室…さん？』



「お仕事ですか？」



『いえ、非番です。安室さんは？』



「買い出しですよ」



スーパーの袋を持ちニコッと笑う安室透







『おつかれ様です。じゃあ今からお店行っていいですか？』



「ええ！皆さん喜ぶと思いますよ！」




『あ、こっち近道ですよ』



彼の手を引き細い路地に入った
私は少し入った所で私は足を止めた




『安室さん…今朝はご飯ありがとうございます。起きたら居なくてビックリしました』



「え、ああ。すみません、仕事があって…」



『私もっと一緒にいたかったです』



私は彼に抱きついた





「Aっさん！」



『なんちゃって』



私は左腕を取り背負い投げだ







「おっと！」



彼は身軽に着地した





『あなた誰』



「やだな。安室ですよ」



どこからどう見ても安室透である
だが、何かが違う。私の勘だけど





『ええ。見た目も完璧ね。でも違うわ』



「へぇ〜女の勘ってやっぱ怖いね〜」



『あなた！』



変装していたマスクを外すとそこにはあの有名の大泥棒の顔があった



「はじめましてボーンレディ。俺はルパン三世！」



『変装の達人って訳ね…私になんの用かしら』



「ボーンレディは変装を見抜く天才だって聞いたもんでよ〜俺様の賭けって訳ね！」



『なるほど。私を試したのね』



「ま、そういうこと！俺的にはこーんな美人の姉ちゃんに抱きつかれてラッキーだったけどよ！」



『私の前に現れたってことは捕まっても文句無いわよね』



「でもその前にこれなーんだ！」



ルパンが持つのは黒のブラジャー




「俺様はスリの天才だぜ？」



私は一瞬自分の胸に手を当てる為に目線を外した




『あれ？ついてる…ッチ！』



再び顔を上げるともうルパンの姿はなかった
私は路地を飛びだしたが遅かった




『っくそ！』



遊ばれただけか。腹が立つ





「あれ？Aさん？」



私は地についた足を振り上げそうになったが踏み止まった



『違う。本物ね』



「どうかしました？」



『何でもないわ。それよりあなたのコーヒーが飲みたい』



「？…じゃあ行きましょうか！」



私たちはポアロへ向かって歩いた







『私今日黒じゃないのに！』



「何の話ですか？」






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今更ですが私なりの追悼作品です


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