【短編】ハイスペックはお断り【名探偵コナン】

婚活しませんか ２ ページ20

.



『こんな所で何してるんですか』



「あ、あ、あ、あ、雨宮さん！」



『お久しぶりです風見さん』



そこにはいつものスーツ姿の風見警部の姿





『風見さんも婚活ですか？』



「ち、違います！」



嘘だな



『良いんですか？声かけなくて』



「いえ、俺は無理矢理連れてこられたんで…」



こっちが本音か





『じゃあ終わるまで一緒にいて貰えませんか？』


もう質問攻めはこりごりだ




「俺で良ければ」



風見さんは眼鏡を上げながら答えてくれた



それから私たちは他愛もない話をしていた
誰かと話していると他の人から声をかけられないので知り合いがいて良かった



「ちょっと失礼」


電話を持ち風見さんが出て行ってしまった
まぁ忙しい彼の事だ
休みだろうと関係ない



すぐに彼は戻ってきた



「すみません仕事が入りましたので失礼します」



『ご苦労様です』



「それと申し訳ありません」



『なにがですか？』



「いえ…とりあえず謝らせてください」


と頭を深々と下げられ彼は出て行ってしまった




すると入れ違いで新しい参加者が入ってきたが、すぐ女性に囲まれていた



『私も帰ろう』



参加はしたし間宮先輩も許してくれるだろう



だが入り口付近には女性の団体様が
横をすり抜け扉に手をかけた
すると反対の手を誰かに掴まれた



『っ！』


それは女性の間から伸びておりこの褐色の肌
嫌な予感しかしない




「すみません。通してください」



『な、なんで…』



「まったく。僕がいるのに婚活とは酷いですね」



お仕置きですね



そう言われて手を引かれた外へ出た



なぜここに零がいるんだ
そんなこと考えればすぐに答えは出た



『かーざーみー！！！』





だから先に謝らせて頂きました





.

埋めるもの→←婚活しませんか １

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す