【ヒプマイ】乱数くんの執事くん

22話 ページ25

「はい！いいですね〜！あ、Aさんもう少し夢野さんと顔を近づけてもらってもいいですか〜？」





「は、はぁ……申し訳ございません幻太郎様失礼致します」





「いえいえ小生的にこれはこれでアリなので」






「はい？？」





「あ！凄くいいです！少し視線こっちに……はい！バッチリですありがとうございます！」






そして外野からはきゃあああ！！と黄色い歓声が湧く







「つ、疲れた……」





乱数様に半強制的に連れてこられた撮影会から2時間程が経過した






いや、それまでに色々問題があったんだが





「乱数様、質問させていただきますがどうして先程仰っていた渋谷ではなく中央区の撮影なのですか？……外野が煩いのですが」





「Aごめんね〜僕が場所間違えちゃったみたい！あ！おねーさんさっきの僕の写真どうだったー？」





「……はぁ」






「よっ苦労してるみてぇだなA！」





「……帝統様」





「その様子だとAさん中央区は初めてなんですか？小生も初めは戸惑いましたが慣れればそんなに気になりませんよ」





「すみません……どうも女性と言うのにはあまり慣れておりませんので…あと皆様はぽっせとして撮影なさっているのに私が入ってもよろしいのでしょうか」





「あーまぁ乱数が勝手に決めてっからいいんじゃねぇの？俺は金貰えるしファンのやつらにも飯貰えるからな！」





「全く……帝統はすぐ餌付けされるんですから気をつけて下さいね？中には他のディビジョンのファンの人が混ざって毒を盛るなんて事もあるかもしれませんから……。あ、ちなみにさっき貰ったクッキーよく見たら1部紫色でしたよ？」





「え"、食っちまった！！！！」





「嘘ですよ♡」





「……コントかよ」





何度か乱数様の服の撮影には参加したことがあるがギャラリーつき、しかも女性なんて初めてだったからいやに緊張した





……しかもくっ付いてる絵が多かったし





危うく手ぇ出すところだった





「……申し訳ございません私少し外の空気を吸ってきますね」





「わかった！乱数に言っとくなー！」





「くれぐれも迷子にならないでくださいよAさん」






「……ガキ扱いかっつーの」






とりあえずなれない環境で変にストレス溜まっちまったからな…煙草煙草






……だがこれが後に取り返しのつかないことになるとはまだ知らなかった

23話→←21話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す