ペットシッター (ページ28)

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A大倉さん、今起きました。
昨日はお付き合いいただきありがとうございました

…なにこれ？

ってか文章堅すぎひん？

それにやすには電話でなんで俺にはメールやねん。

俺はいろいろ不満にも思いつつも返事をする。

大倉おはよう、ってかもう昼やけどな
A既読早いんですね笑
暇なんですか?笑
大倉はぁ?今から仕事や!
A笑お疲れ様です。
私は優雅に大倉さんが作ってくれたおかゆを食べてます。
A写真を送信しました

そういって送られて来たのはお皿に入ったご飯。

でも、それは俺が作ってなくて…

きっと、俺が今一番嫉妬してる奴が作ったもので。

ってことは昨日あれからやすはAちゃんの家に潜り込んで

多分、彼女の寝顔を見て起きそうにないと思い

作ったあげたもので…。

そう考えると、なんや結局やすは嫉妬してたんやんって

安心した気持ちもあったけどガッカリもした。

それから言おうか迷ったけど既読無視して会話を終わらせた。

一番に電話してこえへんかった罰や。

それにしても今の俺は完全に醜くて嫉妬の塊で。

やすの気持ちがわからんくて無駄に動揺してる。

それを勘のいいお兄ちゃんはすぐに気づく。

『なんか、あったんか？』

俺はそのお兄ちゃんに大丈夫と言った。

『そうか…そういえばやすも今日朝から変な感じやったから

なんかあったんかと思ったわ。』

「うん…なんもないで。」

『ふーん、じゃあまたなんかあったら言えよ。』

勘のいいお兄ちゃんはそれ以上触れもしてこないしなにも言わないけど

それは彼にとって問題を起こすなと言う遠回しの注意であって

これから起こることを予期してるように感じた。

それにしても

やすが動揺してる

これは俺にとってとってもでかいことやった。