fin ページ11
〜your side 〜
式は最低限、すばるの家族とメンバーと仕事で仲良くさせてもうてる人でやらさせてもらった。
それはもうみんなボロ泣きで、あの人たちのせいでうるさかったけどとてもいい式なった。
『…はぁ、やっと終わった…』ボフッ
家に帰ってすばるがベッドに飛び込む。
私も一緒に隣に飛び込む。
「…なんか、しんどいけどやっぱり何回やっても感動するな。」
『…そっか、お前2回目やん。』
「…そうやで。」
『…』
すばるが何かを考えてるような怪訝な顔をする。
「嫉妬してるん？笑」
『…まぁな、』
「…ふふ笑」
そんなことでこんな顔をしていないのはわかってた。
「…来月やって。」
『え？』
「…あの人が出てくるの。」
『…そっか。
…ふっ笑お前俺の考えてることなんでも分かるな』
「妻ですから笑」
『はっ笑』
『…』
「…」
『…まぁ、安心しろ。俺が守るから。もう離さへんって決めたし』
そうやって私の手を握ってくれるすばるがすばるらしくなくて笑ってしまう。
『なんやねん』
「ふふ笑…いや、すばる変わったなぁって思って。
そういうの言えるキャラちゃうやろ。」
『…そういう弄るのやめろや。人が真剣に言うてるんねんから』
そう言うと照れて私と違う方を向く。
「…ごめんって。
ほんまは、、、ちょっと怖い。
…けど、
すばるが居てくれるって知ってるから。」
『…』
「結婚してくれて、ありがとう。」
そう言ってすばるの背中をぎゅっと抱きしめる。
すると、すばるがゴロンと背中がひっくり返し唇にそっとキスをして返してきた。
そして、押し倒され…__
私たちは素敵な初夜を過ごし、子供を身ごもった。
もう私死ぬんだ。
もう、この人とは会わない。会えないと思ったあの日。
必ず彼は迎えにきてくれた。
だから、私は胸を張って言える。
彼を好きでよかったと。
そして、またノスタルジーな夜に想いを馳せた
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作者名：kameco | 作成日時：2019年12月15日 0時
