ノスタルジーな夜に2 (ページ12)

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おまけ～blue～ページ12

～blue side～

『しょうたぁ～』

そう言って俺のとこに駆けつけてきて

俺が手を広げるとギュッとしてくれるこの天使ちゃん。

もうすでに顔が整っているのは間違いなく俺が大好きな渋谷んとAちゃんの子やと言う証拠。

その他にもサバサバしている性格をきちんと受け継いでいたり

人のことを見てないふりしてちゃんと小さい所に気遣い出来る優しい子。

そして、なんと言っても2人の最強の音楽センスを受け継いでいて

まだ4歳やと言うのに歌わせると天下一品。

まさに天使の歌声をもっている。

そんな天使ちゃんと今日はお留守番をしていた。

ピンポーン

「あっ、ママとパパ来たんちゃう？」

『ママとパパぁ？』

「うん、ちょっと見に行ってくるから待っといてなぁ？」

『一緒に行くぅ』

「じゃあ、一緒に行こかぁ」

そうして2人で玄関まで行く。

ドアを開けるとすっかりお母さんっぽくなったAちゃんが居た。

『ごめん、章大！遅なってもうた！』

「うん、全然いいよ！」

『あれ？ひょっとしてまだ仕事してる？クマあるけど…』

『…実は、どうしてもやりたい仕事があって…』

そう言って困り眉をするAちゃんはほんまに困ったちゃん。

今や世界的に有名となった音楽家のベルさんが

なんかの雑誌でAちゃんの事を右腕としていったらしく

それから世界中からオファーが殺到。

そのため、彼女は常に忙しそうにしている。

『あかんよ。なんかあったら…』

『俺がついてるから大丈夫や。』

そういってひょっこり現れた渋谷ん。

渋谷んもだいぶお父さんと言う文字が板に着くようになってきた。

渋谷んも相変わらず音楽活動を充実させていて海外ツアーも毎年場所を増やしてやっている。

でも子育てに関しても手を抜かず、ちゃんと公園とかも行ってるみたいで

その姿を想像すると何か笑けてくる。

「渋谷ん、一緒に来たんや」

『なんやねん、人を邪魔者みたいな目して。』

「そんな事ないよ笑」

『パパ～！』

「おーおー、元気やってたか？」

『うん！』