世間では桃色王子とか言われてるけど私にとっちゃただの腐れ縁

コンビニで ページ33

酔った帰り道はぶらっと歩くのがいちばん


ほてった身体に冷たい風が心地よい


途中コンビニに立ち寄った


さっきの“ハッピーアイスクリーム”ゲームのアイスを買いに。




「俺このアイス」



『やだ高いやつじゃん！さとみこっちにしなよ！』



私は昔ながらのアイスキャンディーを差し出した



「ばか、俺はそんな子供騙しのアイス食わねんだよ」



『は？ガキンチョみたいな性格のくせに？』



「おまえ殴る」



『ひえー』



いつもの店員のおばちゃんに相変わらず仲良しねなんて笑われた



「仲良しじゃありません」『仲良しじゃありません』



「ハッピーアイスクリーム！」
『…アイス、、あーー！またやられた』



「へんっ、やっぱ俺こっちの高いやつにするわ！２回分だかんな」


『くそが』






うちで飲み直そうと、さとみは次から次へとカゴに入れていく



これも、あれもって。



重っ、、



「カゴ貸せよ」



ひょいと私からカゴを奪ったさとみ


そのままレジに置いた



「袋お願いします。あとピザまん２個」


お財布をカバンから出している



『あ、私が』



「いいよ」



『だってその約束じゃん、』



「俺の方が給料もらってるだろ」



いやいやそうだろうけど…




「かっこつけたいのよ」



『え？』



「いいから。あ、じゃあカードで」




うん。やっぱり最近のさとみはおかしいぞ

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