世間では桃色王子とか言われてるけど私にとっちゃただの腐れ縁

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ホットタオルで背中を拭く



これまたしっかり作り上げられた筋肉




私はなるべくそれから目を逸らして手を動かした






「さっぱりするわ。悪い、前も拭いてもらっていい？」




『前は自分でできるでしょ！』




「ごめん、しんどい」




真っ赤な顔で呼吸も荒い




『…貸しだかんね』




前に回り、首から拭いていく




それにしても、昔はヒョロヒョロだったのにいつの間にこんなカラダ作りしたの？



さとみは昔からストイックだったと思い出す



きっと妥協とか、手加減とかしないでここまで来たのだろう



初めて、尊敬に近い感情が込み上げてきた





「筋肉すごいやろ？」




『…べ、べつにぃ』



考えていることがバレたら恥ずかしいから誤魔化した






「ちょっと触ってみ？」




『え？』



「ここ、触ってみって」



『いひゃっ』



引っ張られてさとみの胸に手が触れた



「ん？どう？」



『どどど、、どうって』




「どどど？慌てすぎやろwww


おまえさ、五万と見てるなんて嘘つくな」





かっちーん




タオルで叩いてやろうと腕を上げた…その手をさとみが掴む




『ちょっ、離して』



「おまえ顔まっかよ？w」


　

『うるさい！』




「ふっ、かわいっ」



かわ、、、



は？？




からかいすぎでしょ！？




『もう自分でやって』



私はタオルを押し付けて部屋を出た

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