愛され紅一点ちゃんは今日も平常運転

飛行機 ページ39

香川「キュン、飛行機ん中で少し寝とけよ」


『えー無理です！せっかくの空の旅、寝て過ごすのは無理！』



騒がしい。


朝っぱらから元気なやつ





香川「ほら、お前ここの席」



『…おっと、、今日のお隣はさとみさん？』



さ「あ？俺じゃ不満？」




最近キュンが俺を避けてるのはなんとなく気づいてる


理由がわからん。


まあ、どうせすぐいつものキュンに戻るだろうと静観してる




『あ！るぅちゃん、席変わる？』


る「は？なんでよ。座って落ちついちゃったからムリ！」


莉「なんで席変わりたいの」



『え？えと。。番号が！席の番号が苦手な数字だからよ。

なに？莉犬変わってくれるの？』



莉「むり」




香川「こら！勝手に座席変えちゃダメなんだよ！変なこと言ってないで早く座れ」



笑

ったく、ガキかよ





仕方ないという風にドカッと腰を下ろした



『……』



さ「…荷物下ろせよ」



俺はキュンのリュックを収納棚へ入れてやった



『ありがとーございます』


さ「いえ。どういたしまして」





飛行機に乗り込んでから数分、背筋をピーンとして座り微動だにしないキュン




さ「トランプやる？」


『う、、いや。お構いなく。さとみさん寝てて』



さ「…あそ」



いつもならやれお菓子だ、トランプだってするのに



なんか俺に思うところがあるんだろう



長年同じグループをやっていれば、離れていたい時間が生まれるのはしかたない



だけど



キュンに避けられるのは思った以上にショックだわ


そりゃそうだろ。俺はこいつが…







あ〜あ


今回のライブ頑張れっかなぁ



そっと横を見て見る


さっきまでL字で座っていたキュンが船を漕いでいた



笑




俺の肩にあたまを乗せてやる



キュンの甘い香りが鼻腔をくすぐる



早く前のキュンに戻ってくんねーかな



Aの髪にそっと口付けた

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