先生に片想い、先生の片想い〜黄〜

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「Aちゃん！今日の放課後、」

『あ！すみません、真優衣と約束してるんで。さよなら！』




「ね？音楽のレポートAちゃんだけ提出まだだけど分からないなら放課後いっしょにや」

『いえ。ひとりでできます！』

「そか……」



あの日、逃げるように帰ってから

私はまた先生とのあいだに距離をとった




「ね？もうさ、いいんじゃない？仲直りすれば」


真優衣はあきれたように言った


「るぅちゃんの気持ちちゃんと聞いた？あんたをふぅちゃんの身代わりにしてましたって本人から聞いたわけじゃないでしょ？」



『そんなこと！！
そんな酷いこと、正直に話すと思う？！』


「じゃあるぅとくんの本当の気持ちはわからないね」


聞かなくたってわかるよ…


私はただ身代わりだっただけ


『真優衣、前に言ったよね？私、ちょっとふぅちゃんに似てるって』


「んー。言ったかな？」


『名前もおんなじ。黄瀬先生はそのA先生が好き。

どう考えたって身代わりにされてたに違いないよ』


「頑固だな…」



先生が私の名前を呼んで、他でもない私を必要としてくれていたって浮かれた自分が恥ずかしい



だから一層許せないんだと思う



悲しいんだと思う


勝手に勘違いしてたのは私なのに。。

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