先生に片想い、先生の片想い〜黄〜

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『せんせ…』


苦しくなって声をかけたけれど、そんなこと聞こえないみたいに

抱きしめる力を強くする先生


『せんせい離してくだ、』

「やだよ」



せんせ、


キンコ〜ン♪
キンコ〜ン♪


『ひゃ！！』


昼休みの終わりを告げるチャイムに驚いて私は先生を押しやった




『あのっ！授業始まるから行きま、』

「A！」



A…

呼び捨てなんてされたことないから思わず立ち止まった




「行かせない」


え？


ドアにかけていた腕を掴まれる


振り返った瞬間、壁際に追いやられた


先生と壁の間にすっぽりはまってまた身動きが取れなくなった




「好きじゃないなんて嘘だよね？」



なぜそんなにこだわるの？

私のことなんか好きじゃないのに




『…っ』


先生が私の頬を大きな手で包み込んだ







「……す、してい？」



していいって？



『なに…』



消え入りそうな声だからなんて言ったのか聞き取れなかった


怪訝そうな顔をする私の唇を指でなぞる



それをする先生の顔を見ればなんとなく想像がつく



こんな状況、心臓がはち切れそうだよ



「嫌いにならないで」



顔が近付いてきた


キス…するの？


ううん！きっと前みたいに、なぁんてねって解放してくれるん、、、




！！





そっと重ねられた先生のくちびるは

ひんやりしていて、甘い香りがしたーーーー

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