32 ページ34
「ね?るぅとくん最近元気ないよね?まだ体調悪いのかな?」
ランチタイム、真優衣はパンを頬張りながら言った
『ね‥』
ここ数日の先生は明らかにおかしい
心なしか痩せたようにも見える
前みたいにランチをしている私達の所に乱入してくることもないし、
前みたいに人懐っこく近寄ってくることもない
「あんたなんか知らないの?」
『なんで私が知ってるのよ』
「いや、るぅとくんと仲良かったじゃん」
『…そんなことないよ』
夏休みが明けてから少し距離を感じてて、ちょっと不安なくらいなんだ
「ね?A達、るぅとくんの話してた?
元気がない理由さ聞きたい?」
噂話が大好きなクラスメイトの櫻内みやびが話したくて堪らないという風に近づいてきた
「は?wなんでみやびが知ってるのよ」
「それがさぁ知ってるんだよね。るうちゃんさぁ、」
私はゴクリと喉を鳴らした
「るぅちゃん、失恋したみたいだよ」
しつ…れ、、
え?
「なんかさなんかさ、その場面見たコがいるって!ここの先生みたいだよ、お相手。誰だかまでは聞き出せなかったけど」
「は?w学校で告ったってこと?おまけに生徒に見られてんの?そんなことあるわけないじゃんw」
真優衣はそんなバカなと言わんばかりに鼻息を荒くしている
「いや、マジなんだってば!
“私の気持ちは黄瀬先生にうつることはありません!”て言われてたって!」
「はぁ?相手うちの先生ってそんな話、聞いたこと……ん?それってもしかしてアンタが見た先生と一緒じゃん?!」
真優衣は興奮したように私の方を見た
『…あ』
言われておもいだした
黄瀬先生が可愛らしい先生の頭をポンとしてたあの場面
先生の好きな人ってあのひとなの?
そして失恋?
私の気持ちが移ることはありません?
まって、じゃあ私にもチャン…ス……
“僕はまだ彼女がすき”
先生が愛しそうに言ったあの顔が思い出されて胸が痛くなった
嬉しいはずなのに、先生の苦しい気持ちを思うと心が潰れるようだ
「Aが見た先生てふぅちゃんだよね?」
「え!A見たの?しかもあのふぅちゃん?!」
はしゃぐ真優衣とみやびの声が遥か遠くに聞こえるようだった
121人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
清水まりあ(苺きゅん。) - のんのんさん» めっちゃ応援してます!ふぁいとです!! (2月26日 21時) (レス) @page21 id: 63408e6da3 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん(プロフ) - 清水まりあ(苺きゅん。)さん» まりあさん嬉しいコメントをありがとうございます!自分では自信無さすぎて笑ってます笑 そう言っていただけるともっと頑張って素敵な話を作ろうと思えます!読んでくださったこと、コメント、本当に感謝します (2月26日 9時) (レス) @page50 id: 0d7ddebe6b (このIDを非表示/違反報告)
清水まりあ(苺きゅん。) - のんのんさんのお話は胸がぬっちゃ切なくなる!文才がすごいです!尊敬してます!笑 (2月26日 0時) (レス) id: 63408e6da3 (このIDを非表示/違反報告)
のんのん(プロフ) - るかさん» るかさんありがとうございます✨すっごく嬉しいです😢✨好きだと言ってくださる方、読んでくださる方がいると思うと頑張れます。よかったら新作も読んでやってください😌 (12月18日 22時) (レス) id: 0d7ddebe6b (このIDを非表示/違反報告)
るか(プロフ) - お返事ありがとうございます!のんのんさんのお話ほんとに好きなので今日他の作品の続編更新されてて嬉しいかったです🥲🥲のんのんさんのペースで頑張ってください!! (12月18日 16時) (レス) id: 43ec83d061 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:のんのん | 作成日時:2023年8月4日 10時