先生に片想い、先生の片想い〜黄〜

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午前中はなかなかタイミングが見つけられなくて、お昼休みに職員室へ来てみた


　
先生いるかな


扉をノックしようとしたその時、反対側のドアから黄瀬先生！


『るぅ……』



私は思わず影に隠れた



るぅとくんは女性の先生と親しそうに話しながら歩いていて、その顔を見たらなんか話しかけてはいけない気がして…




たまに学内で見かけるけれどお名前を知らない可愛い先生


ピンクのシフォンのスカートがよく似合っている




え…


るぅとくんがその先生の頭をポンとした


「今日もかわいい。今日だけじゃなくてずーっと可愛い」

「黄瀬先生はずーっとそれ」


「「ww」」





かわ…かわいいって言った

しかも生徒には見せない妖艶な顔で…





『あ』


思わず手に持っていた焼菓子の袋を落としてしまい、

それを拾おうとした瞬間


「…？Aちゃん？」


2人が不思議そうにこちらを見ている



『…っと、、失礼しましたっ』


その場にいるなんてできなくて私は走り出した






なんでだろう


るぅとくんが甘々なのは学内では私にだけなんて勝手に思ってた

学校(ここ)では私だけって



いや、そんなわけないか


先生にとって私はその他大勢の1人に過ぎないのだ

私が見てないだけで女子みんなにランチやジュースをおごったり、甘い言葉をかけているのだ





2人の先生がわたしを憐れんだ顔して見ていた気がして涙が滲んだ

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