僕、リスナーさんに恋しています〜Root〜

最終話 ページ49

オープニングから最高潮に盛り上がっているライブ



3曲歌ってMCタイム。


なーくんが話しているのを横目にころちゃんが近づいてきた



こ「るぅとくんの彼女みつけた♡」



「はぁ？なんで先に見つけちゃうの？！少しは遠慮してよ！」



こ「どーしても“ギューってして”うちわに目いっちゃうんよw

あ、ギューしといたから」




「やめてよ！」






な「……そこ二人！ちゃんと話し聞いてる？」




「だってころちゃんがさぁぁ！ ……。」



こ「何よ」




「……なんでもない」




さ「言わんのかい！w」



・

・


彼女はメインステージの左手前方にいる



目が合うととびきりの笑顔






会場が暗くなり、次の曲はアニバーサリー。




今のボクのキモチにぴったりな曲



目先には彼女が立っている




♪〜






…ん？


ステージで円形のフォーメーションのはずなのに


横にさとみくんところちゃんがくっついてきた


そしてコッソリ話しかけてきた




こ「ね！ボクのパート歌っていいよ」


「は？」


さ「るぅと、俺んとこも歌え」


「は？何でよ」




ジェルくんのフレーズの次はころちゃん


でも、ころちゃんはマイクを下ろして歌う気ゼロ！


こ「ほれ、穴が空く！」




ジェ「♪〜 門限が近づく〜」


さとみくんが僕の腕を掴んでマイクを口元にもってきた





「♪〜 帰り道 ちゃんとキモチ伝えたいよ


記念日にできたらいいな 今日僕たちの〜」



…引っ張られて思わず歌ってしまった






「「「♪〜 どうか 叶いますように〜」」」



なーくんも、ジェルくんも、莉犬も



胸に手を当ててこちらを見てる




応援してくれてるのかな



ふと彼女を見ると目元に手をやってる



…泣いてる？






ね？



キミにとってステキなライブになったかな



キミにたくさんの好きを伝えられましたか…

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