沢北栄治と彼女�� ページ4
『俺、一応Aさんの彼氏なんですからね？』
沢北栄治 × 先輩マネージャー
山王工業のエース、沢北栄治には同じバスケ部のマネージャーで先輩である梵Aという彼女がいる。
そんな、少しメンタルが不安定な高校No.1プレイヤーと少しツンデレなマネージャーと、それを見守る愉快な仲間たちの話。
「河田さん！！聞いてくださいよぉー！！」
「聞かない」
「即答じゃないっすか！！ひでぇ…あ！深津さん！あの、」
「嫌だピョン」
「まだ何も言ってませんよ！？」
「大体お前が話すことは何かわかってるピョン。だから聞きたくないんだピョン。」
そうやって顔を少し顰めながら迷惑そうに沢北に告げる深津の後ろには河田がうんうんと激しく頷いている。
それを少し離れたところで野辺と松本が苦笑いしながら「またやってる」と見ていた。
沢北が先輩に何か助言を求めて話しかける時、それは
「Aさんが！！俺に！！冷たいんですよ！！」
「ほらやっぱり」
「大抵梵の事だから嫌なんだピョン…」
沢北の彼女、梵Aのことである。
いつも聞いてるからかなんなのか、話の流れを察した河田と深津は仕方なく後輩の話を聞くことにした。
「というか、梵が沢北に対して冷たいって…いつものことだろ。」
「そうだピョン」
「一応俺Aさんの彼氏ですからね！？」
山王工業のバスケ部のマネージャーである梵Aの部員に対する塩対応は部内ではちょっとした有名な話である。
昔、部内でのトラブルがあったらしく、それ以降Aは打ち解けた同学年のメンバーにだけしか笑った顔を見せないとかなんとか…
逆に、なんでそんなAがあの沢北と付き合っているのかが謎だった。
その謎はもはや山王工業バスケ部の七不思議となりつつある。
「またお前が女子にＴシャツ貰って調子に乗ってたからだろ。俺見たぞ。この彼女持ちが…！！」
ジト目で恨みがましく言ってくる河田に沢北はうっ…と言葉を詰まらせた。
後ろめたい気持ちがあるのか沢北は深津に一生懸命弁解しようとして口を開く。
「だって…、誰だって応援されて気を悪くする人なんかいないじゃないっすか…！！」
「その言葉、梵に言っておくピョン。『沢北が女子にプレゼント貰って嬉しいって喜んでたけど』って」
「マジで勘弁してください。」
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三國(プロフ) - ぼくらいさん» コメントありがとうございます！！楽しんで貰えてるなら幸いです✨これからも更新頑張りますね💪 (2023年1月10日 6時) (
レス) id: db3bdcc075 (このIDを非表示/違反報告)
ぼくらい - いつも楽しく読ませてもらっています❤️🔥 (2023年1月9日 20時) (レス) id: 9239ef16aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三國 | 作成日時：2022年12月31日 9時
