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川「A…」
水「いや賢志郎おれもいるで！！」
川「ちょお黙っといて！なんで水田がAとおるん」
水「まぁまぁ賢志郎。そんなおっきい声出さんくても聞こえるで」
ズズ、と水田がコーヒーを飲み干して、立ち上がる。
水「ほな俺いくわ。感動の再会に馬に蹴られとうないし。A、自分で説明できるやろ？」
「…水田くん、ほんとにありがとう」
水「ええねんええねん。賢志郎のこと、頼むな！」
水田は軽快にAと話して俺の横を通り過ぎる。
水「賢志郎、ちゃんと素直になりや。ほんでAちゃんの話したいことちゃんと聞いてあげな。じゃないとほんま」
ぽん、と肩に手を置いて店の一階に降りていく。
「知らんで」
最後の最後で自分のギャグ入れてくるやないか。
川「わかっとるがな」
ここまで来たなら腹をくくるしかないやろ。
「賢くん…あの、」
川「待って、俺から話させて」
そうは言っても緊張して言葉が出てこない。
どのくらい時間が経っただろうか、もう持ってるコーヒーも飲み終わってしまう。
そこで彼女が口を開いた。
「…雪見るといつも賢くんのこと思い出してたよ」
俯いていた、視線をあげてAの顔を見ると、外の雪を見ながら、小さな声で呟いた。
「賢くんにもう一度会いたいって、ずっと思ってて、水田くんに連絡とっちゃったの。勝手にごめんね」
えへへ、と笑う顔は、昔と変わらず優しくて。
でも声は今にも泣きそうで。
そんなAを見て、情けない自分に腹がたつ。
こんなに優しい女の子が、こんなに俺の方を一生懸命向いてくれてんのに、なんで俺は…
川「A、ちょっと外歩かへん？」
「…うん」
二人でマックを出る。
雪は少し止みつつあるが、それでもチラホラとまだ舞っている。
川「寒いから、これしいや」
Aの首に自分のマフラーを巻きつける。
「いや、賢くん風邪っぽいんだから、だめだよ」
川「ええねん。Aが寒い方が嫌やわ」
二人でしばらく歩くと、よく二人で来ていた公園に着いた。
雪が降ってるからか、誰もいない。
川「ベンチ座ろか」
ベンチに近づいて、簡単に雪を払う。
足元がすこし凍っていたので、Aに手を伸ばした。
川「…掴まる？」
と聞くと少し考えて、Aが小さくうなづいた。
恐る恐るというか、ゆっくりAが手を伸ばす。
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ニコ(プロフ) - スイレンさん» 感想ありがとうございます！そう言っていただけると、とても嬉しいです！！本当にありがとうございます！(^^) (2019年2月19日 11時) (
レス) id: 3823045005 (このIDを非表示/違反報告)
スイレン(プロフ) - キュンキュン通り越してボロ泣きでした（；＿；）話の構成とか言葉選びすごい好きです！次も楽しみにしてます！！頑張ってください^ ^ (2019年2月18日 23時) (レス) id: 385caaf0e3 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ(プロフ) - みかんさん» 感想ありがとうございます！励みになります！ (2019年2月16日 17時) (レス) id: 3823045005 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても、キュンキュンしました！！！続きたのしみにしてます！忙しいかと思いますがお体に気をつけて頑張ってください！応援してます。 (2019年2月13日 21時) (レス) id: 5d7a0dace4 (このIDを非表示/違反報告)
くおん(プロフ) - よこるなさん» 変換がうまくいってなかったみたいです。すみません。直しました！ (2019年2月7日 10時) (レス) id: f203054266 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くおん | 作成日時：2019年1月31日 20時
