71話 ページ31
「ん、あれは…」
村上先輩と遊真だった。そういえばあの2人はさっきのランク戦が終わった後に個人ランク戦やってたな。忘れていた。
「どっちが勝つと思う？」
「結果知ってるのにそれ聞く？」
「教えてくれよ、な？」
米屋は何故結果を早く知りたがるのか。…こういうのは後に取っておく方がいいんだけどな。あれか。好きなものは先に食べるタイプだろうか。
「なら、さっき言ってたヘアゴム奢りで。6-4で遊真の負け」
「ヘアゴム奢りかよ…ま、100円くらいだからいいけどさ」
結果、その通りになった。分かっていたことだけどね。
「おっ、あの時の人」
「やあ、遊真。お疲れ様」
「…村上先輩のことも知ってる？」
「勿論」
突然、遊真が確認するように聞いてきた。登場しているのに、知らないわけがない。…特にこの質問に意味があるような表情ではないな。
「あっ、よねやん先輩、この人って…！」
横から現れたのは緑川だった。そういえばその前は遊真と緑川が戦っていたな。だからいるのか。
「そう、例のやつだ」
…私、嫌な予感しかしません。緑川といえば…
「強いの！？ねえ、やろやろ！模擬戦ならポイント変わらないでしょ！？」
ですよね。そうなると思ってたよ。もう勘弁してくれ。これまで戦ってきた人の大半がA級だぞ。C級のランク戦には行けないし、合同訓練も今まで1度も行けてないし…まあ、入って期間が短いし、昨日も入院とか色々あったけどな。ポイントが上がらねえんだよ！
「…条件つけていい？」
「なになに？」
もう条件をつけないとやってられない。これでは私が損するだけではないか。いつまで経ってもB級に上がれない。
「金欠なんでご飯奢って…何にしても文句は言わないから…」
「おっ、それオレも参加な。割り勘するからオレとも戦ってくれ」
「マジっすか…」
結局今日もA級との戦闘に明け暮れるのであった…
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葉月(プロフ) - 青い夕日さん» コメントありがとうございます！これからも頑張りますので、よろしくお願いします。 (2020年5月8日 0時) (
レス) id: f4ed754532 (このIDを非表示/違反報告)
青い夕日 - 面白いです！更新頑張ってください！ (2020年5月7日 20時) (レス) id: e84367e7a0 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 侑華さん» ありがとうございます！頑張って更新しますので、これからもよろしくお願いします。 (2020年4月11日 22時) (レス) id: f4ed754532 (このIDを非表示/違反報告)
侑華(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。大変かもしれませんが更新頑張ってください！楽しみにしています。 (2020年4月11日 11時) (レス) id: 4a19e93e40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉月 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/3f2cc79ad91/
作成日時：2020年4月4日 0時
