2話前半2 ページ10
ノーマン「眠れた？」
エマ「うん、でもいつもより早く起きちゃった。
……今朝初めて気がついた。ハウスの格子窓、内側からは届かない位置で固定してある上、ネジ穴が潰してある、あれは檻だ」
ノーマン「テストは？」
食用に教育は必要ない、むしろ鬼にとっては危険なはず。
それに多分、年齢や成績が“肉”の等級に関係している。
でも
エマ「なんで？テストでいい点取っても肉はおいしく…ならないよね？」
雪「分かりません」
分からないことだらけだ。
ノーマン「ハウスを…世界を…僕らは知っていたつもりで何も知らない」
雪「思えば21世紀も半ば……なのにテレビどころかラジオもないですね。檻の内側は時代錯誤の作りもの…ということですね」
知っているのは鬼が揃え整えた箱庭
本当の世界は『外』は未知！！知らなければ、そして逃げなければ…！！
ガサガサッ
A「なるほど…そういうことですか」ﾋｮｺ
エマ「A！？いつからそこに…！」
A「恐らく3人が来る3分前です。
酷いですよ！僕とレイを仲間はずれにして！まぁ、レイはいないんですけどね！
……門で何があったんですか？鬼のことは聞きました。」ﾆｺｯ
ノーマン「実は……」
〜数分後〜
A「そんなことが……」
雪「はい、そして今は分かるところから片付けていこうてしていたところです。」
A「そうなんですか…」
ノーマン「とりあえず、情報を整理しよう。
コニーの前がハオ、その前がセディ、今までの周期から考えて次の出荷は恐らく最短で2ヶ月後、それまでに全員で脱出できる方法を考え出さなければならない、敷地を簡略に表すとハウスを中央に。そして周りを取り囲む『森』。まずは“出口”『門』か『森』か」
A「森からですね…門は出荷時以外は閉まっています」
雪「はい、それに開く時には鬼がいますからね」
エマ「次に“時間帯”ママがいない『出荷の夜』か私達が自由に屋外へ出られる『昼間の遊び時間』」
ノーマン「出荷の夜はダメだ、必ず1人が犠牲になる」
エマ「―だね」
ノーマン「第1、夜は年少者が起きていられるか心配だ」
エマ「だね」
雪「決まりですね」ﾆﾔｯ
ノーマン「昼間、森を抜けて外へ出る、それが可能かどうかは」
雪「森の先がどうなっているかによりますね｣
A「ふっ、実は僕、柵の先がどうなっているのか知っています。」ﾆｺｯ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アニメ好き | 作成日時：2019年4月21日 17時
