2話前半1 ページ9
フィル「おっはよー!!」
ギルダ「こら、フィル走らないの」
「これはこっち?」
「ええ、お願い、マルクはお皿並べて」
マルク「はい、ママー」
A「エマ、おはようございます
どうしたのですか?浮かない顔をして?」
エマ「なんでもないの!おはよう!A」
ノーマン「おはよう、エマ!A!」
エマ「おはよう!ノーマン」
ノーマン「あれ?A?雪は?」
A「雪は…今日は少し様子がおかしくて…」
エマ「そうなんだ…」
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〜昨日の夜〜
ノーマン「いいかい、エマ、雪
普段通り振る舞うんだ。僕達は今夜規則を破って門へ行った。でも、何も見なかった」
エマ「!けど……リトルバーニー」
ノーマン「ああ…ママは見つけて不審に思うだろう、だからといって誰の仕業かまでは判らない」
雪「そういうことですか…行ったこと、知ったこと、逃げること、僕達から明かすことは何一つない…僕達はここから逃げ出す方法を考えるってわけですか」
ノーマン「そういうこと」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Aside
昨日から雪の様子がおかしいんです。
寝る時も僕より早く寝るはずですのに遅く寝て、いつも元気いっぱいなのに今日は布団の中に入ったままでした。
理由はわかっています。鬼を見たのでしょう。
産まれたばかりの時も見ました。けれど、産まれたばかりの時の『それ』はまだ僕たちには影響がないもの。
しかし、コニーの件で見てわかってしまったのでしょう。
自分たちは“食用人間”ということを。
そのおかげで今日はエマもノーマンも少し様子が違います。
恐らく3人はママから逃げる方法を考えているのでしょう。
しかし、僕は全てを知っているのです。
この後3人がどうなるのか…
この世界は主君が前に言っていた『約束のネバーランド』の世界。僕がお気に入りだった漫画の世界。
僕達はイレギュラーな存在。
僕はこの世界の全てを知っています。
しかし、雪はこのことを知らない。けれど、赤ちゃんの頃からの記憶はあった。鬼も見ている。
あれは幻だと思ってたのでしょう。
だから僕は鬼は危険ということを分からせたのです。
4人が無事に外に出るまでは…僕はここの“食用人間”。4人が無事でいてくれる方がいいんです。
何も知らない子供を演じるのです。
それが…僕の役目ですから。
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作者名:アニメ好き | 作成日時:2019年4月21日 17時