8話前半2 ページ32
レイ「まぁ、“通知”なんてものが実際あればの話だけど」
ノーマン「でもママが僕らにわざと発信機の存在を教えた点を考えると…」
A「簡単に否定できない…ということですね」
雪「迂闊に触って壊すのも危ないですし……」
ノーマン「壊すのはあくまで逃げる時」
エマ「えぇえ!!?でも、じゃあどうやって壊し方…!!!」
レイ「それなんだけどこの『形』と『大きさ』ちょっと思い当たることがある。この件は俺とAに任せてくれないか」
ノーマン「いいの?」
A「お任せ下さい」
エマ「レイとAが言うなら、じゃあ任せた」
雪「お願いしますね」
ノーマン「あとは『全員を連れ出す方法』。
“みんなママを信じきっていること”と“多分、真実に耐えられないこと”が問題だな…」
エマ「『嘘ついて連れ出す』とかになるのかな…」
レイ「それと単純に“能力的不足”な。
わかりやすく言えば“足手まとい”」
エマ/雪「「レイ!!!」」ブンッ
パシッ
パシッ
レイ「でも事実だろ?」
A「こら!雪!危ないですよ!」
雪「す、すみません、つい」
レイ「運動が苦手な奴もいるし、ロクに歩けない赤ん坊もあるんだぞ」
ノーマン(方法は一つ。ママとシスターを…)
エマ「それについては考えた!」
ノーマン「えっ」
エマ「考えがあるの」
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ママ「あら、今日もまた2人で読書なのね」
レイ「まぁね」
A「はい!」ニコッ
ママ「みんなは?」
レイ「さぁ」
A「森で鬼ごっこじゃないですか?」
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バッ
スタッ
エマ「こっち!」
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「『鬼ごっこ』?」
エマ「そう、鬼ごっこ。
ノーマンが『鬼』でみんなが逃げるの。
頭と体を使って」
雪「遊びのフリをした“訓練”ってことですか……」
遊びのフリならママにもバレない!
エマ「それをすれば鬼から逃げられるってわけじゃないけど、脱獄にせよその後にせよ逃走の基礎力は上げられると思う。
体の使い方は私と雪が教える…
頭の使い方は…ノーマンとレイとAが先生で」
「私たちが生徒」
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タタタダン
ガッ
ラニオン「おっと!ノーマンはこういうの見てるんだっけ………じゃあこっち消して、逆側の道に跡をつけよう」
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作者名:アニメ好き | 作成日時:2019年4月21日 17時