可憐な君が忘れられない【ドラコ・マルフォイ】PART2 (ページ10)

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スリザリンの王子様？① ページ10

Side：A

この1週間今までよりもドラコと接することが多くて私は気づいたことがある。それは、、、

ドラコは相変わらずモテるということ。

ドラコと小さい頃、ダンスなど一緒の習い事をやっていた。

レッスンが始まる前、必ずと言っていいほどドラコは女の子に囲まれてチヤホヤされていた記憶がある。

それに、ダンスの発表会で私がドラコとペアを組むと周りの女子から鋭い視線を向けられていた記憶もある。

それは5年経った今でも変わらないと実感した。

大広間でドラコの隣に座っているだけで周りの女子たちからの目線を嫌というほど感じる。

特に気が強そうなスリザリン女子......

当の本人は何も気にしてないようだけど、、、
モテる人って慣れてるのかな？

ドラコ「ほら、食べたいものはあるか？」

ドラコは怪我を心配して食事を食べさせようとしてくれてる。

たしかに面倒見はそれなりに良くて優しいけど、この上から目線坊ちゃんの何がいいんだろう？

私にはわからない。かっこいい〜スリザリンの王子様！って騒がれてるけど、どこが王子様？

ドラコ「黙り込んでどうしたんだ？そんなに迷っているなら僕が決めてあげよう。そうだな、シェパードパイとか好きだろう」

ドラコはシェパードパイをナイフとフォークで一口サイズにして私の口の前に持ってきた。

本当は自分で食べられるけど、お世話されないとドラコがいじけると思ったので、大人しく食べる。

パクっ

『美味しい』

考え事をしていても、シェパードパイは美味しい！

ドラコ「お前は本当に美味しいそうに食べるな、はい」

パクっ

モグモグ

そう言えば、ホグワーツに来てからドラコの顔初めてこんなに近くで見たかもしれない

前髪下ろしたからかな、昔と雰囲気変わったな、、、こんなに髪サラサラだったのか、羨ましい

昔はオールバックにしてたからわからなかったな

よく見ると顔立ちもあの頃と比べて大人っぽくなった気が、身長も私より高くなってた

ドラコ「はいA、口開けて」

まぁそうね、王子様、、、確かに昔よく読んでた絵本の

『王子様みたい！』

パクッ

『ホグワーツのシェパードパイ美味しい！これお気に入りになりそう♪』

カチャーン

ロンがフォークを落とした音が響く。

えっなにがあったの？皆んな？
ハリーはむせていて、ハーマイオニーも驚いた顔をしてドラコと私を見ていた。