可憐な君が忘れられない【ドラコ・マルフォイ】PART2 (ページ24)

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悲惨な事実と誓いページ24

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小さい頃のように、沢山話した、、
話していると、ドラコが何か考え込んでいる様子だった。そして、

「無理して笑わなくていい」

『え？』

「今も9歳の時最後に会った日も、もしかしたら、無理して笑っていたんじゃないかと思って」

無理して笑ってた？たしかに、少しでも楽しく生きようとすることに必死だったのかもしれない。

「昨日あったこともそうだけど、もし何か1人で抱え込んでいるなら僕を頼って欲しい。僕は君の力になりたい。昔も今もそう思ってる」

ドラコには、いつか話そうと思っていた。
私が抱え込んでいる悲惨な事実を。
一番信頼している相手だからこそ...

私は話す決心を決めた。

お母様が闇の帝王ヴォルデモートに殺されたこと。

私のせいで、お母様が死んでしまったこと。

いざ口にすると、辛かった悔しかった感情が溢れ出し、涙が止まらない。もう心はぐちゃぐちゃ。

そんな私を、ドラコは強く抱きしめてくれた。

「A、そんなに自分のことを責めるな！Aは何にも悪くない。それに、最後に会った日、僕がそばにいたのに、いつも一緒にいたのに...気づいてやれなくてごめん。今まで、1人でずっと抱え込ませて...ごめん」

私は、この５年間ずっと自分を責め続けていた。

ヴォルデモートは蘇るために私を利用したくて、あの時襲った。

私がいなければお母様が殺されることもなかったかもしれない。そう思って、ドラコと昔最後に会った日私は死ぬことを決意していた。

お屋敷に帰ってから死のうと試みたが、お父様に見つかって止められてしまった。

父「死んだら、大切な人は守れない。それに、大切な人を悲しませ傷つけることになる」

『じゃあ...どうしたらいいの？私がいる限り大切な人が襲われてしまう。もう誰も失いたくないの』

父「Aが大切な人を守れるように強くなればいい。Aが頑張れば、偉大な魔女になれるよ。だってAはお父さんとお母さんの自慢の娘だからな」

私は、その日からお父様に教えてもらいながら、魔法について猛勉強した。

もう私のせいで大切な人を失いたくないから。

それに、ドラコとお花畑でまた楽しく話せる時が来ることを願って...

魔法の特訓が辛い時はドラコから貰った白い花のリングをお守りに握りしめて頑張り続けた。

私は、心強い腕の中で、ドラコのことも私が守ると誓った。