可憐な君が忘れられない【ドラコ・マルフォイ】PART2 (ページ17)

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僕がいるページ17

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僕たちは、お花畑にあるベンチに座り昔ダンスのレッスンをサボった時のように過ごした。

Aは、可愛らしくて、可憐な笑顔で僕に笑いかけながら、沢山お話してくれた。

Aの笑顔は一見楽しそうに見えても、花のような儚さを感じた。

もしかしたら、本当はあの日からAは何かを抱えていたんじゃないのか。

昔の自分は、気づかなかったが、昨日の一件でもしかしたら、ずっと無理して笑っているんじゃないかと思った。

『どうしたの？いきなり、黙ってそんな思い詰めた顔をして』

「無理して笑わなくていい」

『え？』

「今も9歳の時最後に会った日も、もしかしたら、無理して笑っていたんじゃないかと思って」

『...』

「昨日あったこともそうだけど、もし何か1人で抱え込んでるなら僕を頼って欲しい。僕は君の力になりたい。昔も今もそう思ってる」

『ドラコ...』

Aは今にも泣き出しそうなうるうるした瞳で僕を見つめ、一呼吸おいてから話し始めた。

「ボガートが私のお母様に変わったこと驚いたよね』

ドラコ「正直なところ驚いた。もしかして、僕たちが最後会った時にはセレーネさんにもう何かあったのか」

『うん...最後に会った1週間前にお母様は亡くなった。殺されたのよ。闇の帝王ヴォルデモートに』

ドラコ「え...」

僕は言葉を失った。

『お母様は私を庇って亡くなったの。私の目の前で私は何も出来なかった。もしかしたら、あの時、私がもっと強ければお母様のことを守れたかもしれない！倒せたかもしれない！私が足手纏いで、私のせいで、私のせいでお母様は死っっ』

ギュッ

僕は泣き叫ぶAの手を引き、ギュッと強く抱きしめた。

「A、そんなに自分のことを責めるな！Aは何にも悪くない。それに、最後に会った日、僕がそばにいたのに、いつも一緒にいたのに...気づいてやれなくてごめん。今まで、1人でずっと抱え込ませて...ごめん」

Aは僕の腕の中で泣き続けた。

Aはきっと今まで1人で抱え込んできた。

小さい頃のAは魔法の練習をしていても、すぐに飽きてサボる子だった。そんな君がホグワーツに通ってなくても成績優秀だった。

それは、僕と会っていない５年間相当努力したからだろう。

もう大切な人を失わないために

君が誰かを守ると決めたなら、君のことは僕が絶対に守る。

Aを抱きしめながら強く誓った。