子供でいたかった【ヒプマイ】 (ページ41)

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お姉さんページ41

「何やってるんですか？」

「っ！？」

オールバックにスーツ、髪が伸びたので後ろで一つ括りにし、赤い手袋、不気味な笑みを浮かべ、1人のスーツの女性に近づく

「脅かさないで…、売人なんでしょ？早く、ブツを」

何かと勘違いしているらしく、のこのこと擦り寄る、それどころか財布を取り出し、お金を取り出した。

「…ハマの港によく出入りする車のナンバーを当たったら、兄の身内でした。それだけでは証拠不十分なので、しばらく張ってたんです。面白いくらいバレませんね」

茶封筒から写真を取り出し目の前でばらまく、その写真はマンションから出るところからこの港で取引しているものまでだ。

「なっ…！？貴女…！まさか…！！」

気づいたらしいこの女性は、後退りし、逃げるタイミングを見計らう、彼女も警察だ。身体能力には地震があった。

「…僕は…

私は、確かに貴方の事嫌いです。引き裂きたいですし、邪魔したいです。ですが、兄が望むなら応援しようと思ってます。思ってました」

ポケットからスマホを取り出す。その手は若干躊躇い、そしてとても心地のいい表情とは言えない

「なら…！見逃して？他の人だってやってるわ？タバコと一緒よ？」

必死に言い訳する彼女を直視できず。手は力が入り震えていた。

「あぁ"ー…」

何か、彼の我慢が切れたのか、軽く声を出し、そして脱力した。

「ひっ…！？」

脱力したかと思えば凄まじいスピードで彼女の胸ぐらを掴んだ。警察の彼女でも反応できない速さだ。彼女の大きく綺麗な目は彼女を睨みつける

「兄さんの意に反するお前を許すわけねぇだろ？兄さんは…お前の事…！！」

兄の顔を思い出して、感情が一気に高ぶる、あぁ、本当に自分は…ブラコン、だな…高く拳を振り上げる、だが、脳裏に浮かんだ兄貴分の言葉

「女と餓鬼には手ェ出すな、もしそんな事しやがったらお前を殺して俺も腹を切る」

「っ！！」

拳を自力で抑え、胸ぐらを掴む手を乱暴に離す。怒りや悔しさは治らない、だが、自分のプライドの方が大切だ。落ち着け