子供でいたかった【ヒプマイ】 (ページ36)

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拗ねるページ36

「……」

「…」

どこを見ているのかわからない目線、そして真顔の模範とも言える真顔、何かあったな、と誰でもわかる行動のわかりやすさ

「A」

「はぃ…！？」

名前を呼び、こっちを向くと同時に顔を腕で掴み、含んでいたタバコの煙をAに口移しする

「んんー！？！？」

結構長く唇をくっつけているので、Aは暴れて引き離そうとするが、左馬刻の力に敵うはずもなく、結局、彼の気がすむまで許してはくれなかった。

「ゲホッ…！ゲホッ！おぇっ…！！」

「ハハハっ！！情けねぇ面！！」

目から涙を流しながら煙を吐き出す。嗚咽混じりで、苦しいのか首を抑える

「っ…、誰のせいだと思ってるんですかぁ！！」

一発、左馬刻の肩に決め込む、案外痛かったらしく、少し体が動き、肩を抑える

「しけた顔よりマシだろ？」

「…まぁ」

左馬刻は気を取り直し社長椅子に座りなおす。飲み物がなくなっていることに気づいたAは入れなおす為、お酒の瓶を手に取る

「兄貴分がキスの仕方教えてやったんだ。これで男もイチコロだぜ？」

ニヤニヤとAを見る、悪い大人だな、と思いながらも、お酌する

「お前も、銃兎に似たイカした面してるんだ。男でも作れ」

男を作れと言われて思い浮かんだのは二郎の顔、謎に頬が赤くなるのを感じた。ダメだ。今は左馬刻の兄貴の妹分…

「…は？なんだよその反応」

「え？い、いや！なんでもないです」

平常心を装う、予想外の反応で言った本人もかなり動揺している

「お前、そんな顔もできるんだな」

「気のせいですよー」

頬を赤く染め、綺麗な緑色の瞳を輝かせ、口元が少し緩んでいた。まさに女の顔

兄貴にべったりかと思ったが、想像よりかはマシだったようだ。

「おもしれぇ、今度その男連れてこい」

「えっ！？だから！気のせいですってば！」

以上に焦り出すAを見て「水くせぇ」と思ったが、本人はそれどころではない

何故ならBBのMC.M.Bだ。殺される