嫌いな永瀬に恋をした

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「 え ………… 」



優太の真剣な目をみて思い出した。

神宮寺くんに言われたことを。



自分のことで精一杯になって
優太の気持ち踏みにじってしまっていたんだ。



関係ない、とか。





「 え 、あの …… 」





ほんと私最低だ。


自分勝手で、わがままで。






「 なんだよ、その顔 」




俯いてた私の頭を優太が殴ってきた。




「 … いた 」




痛くない。全然痛くないよ。

顔を上げるといつもの優太の姿があった。

すごく優しそうに笑う優太の顔が、
もっともっと私を苦しくした。




「 … あのさ？ 返事とかいらないんだわ
俺の一方的な気持ちっつーか。うん 」







「 だから、そんな顔すんなよ 」





なんで優太は、そんなに笑えるの。


これじゃ、このままじゃ
私、優太に甘えっぱなしだよ。






「 ごめん、優太 」






優太の気持ち知ってた。
でもごめんね、気付かないふりし続けてた。






「 返事いいっていったじゃん 」






今返事しないと、また優太を傷つけると思う。


今まで通りの、普通の幼馴染みという関係ではいられなくなってしまった。

でも、これからも優太と仲良くしたい。
それは幼馴染みとして。1人の友達として。









「 優太、私ね









永瀬廉のことが好きなの。」







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