嫌いな永瀬に恋をした

043 ページ43

.






優太が、私を好き。





「 てかさー、この前のコードブルー見た？
まじやべえよな、最高だわ！

… って、A聞いてる？ ｣


「 ぁえ？… あー山Ｐでしょ？かっこいいよね 」


「 いや、ガッキーだよ？ 」





優太の話なんか左耳から右耳にすーって抜けてく。




「 お前さ、最近変じゃね？何かあった？ 」


「 ううん 」



意識してるっていうよりただ好意を持たれていることが心地いいんだ。



優太に甘えてたんだなあってつくづく思う。





「 A！A！ 」


「 ん？ 」



ちょっとちょっと、と 真依に手招きされて廊下に出た。




「 今度合コンあるんだけどさ！Aどう？ 」


「 は？ 」



待て、真依。

私の気持ち知ってんのよね？この子。



おかしいよね！？




「 あ、ごめん！これ永瀬くん来るんだって 」


「 永瀬廉が？ 」



あいつが合コン？

あんな永瀬廉が？





… しかも、合コン行くってことは彼女募集中でーす的な感じなのかな。






うわー、私乙じゃん。






「 で、行く？行かない？ 」


「 行きますよ 」






チャンスだ。

あ、そうだ！この前言ってたパンケーキのことも話したらいいんじゃん！





「 なんかー、１組の男子とあと永瀬くんとか？あ！平野くん呼んでもらおーっと 」




１組か、そんな関わりないなあ。





… ん？１組？？






「 １組来るの？ 」


「 うん。あ！あの神宮寺くんって人来るよ 」


「 パス 」


「 なんで！！ 」






.

044→←042

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す