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「……は、はい。日本人…です。」


















まともな受け答えもできずただ、一つ覚えのように日本人ですと言うことがその時の私には精一杯で



















それでも、お母様が許してくれるはずなんてなかった。



















「私、嫌なのよね。ユンギにはきちんとした方と結婚して欲しいの」



















「てことで、うちの子と別れてくださる?」



















ニコニコと笑いながらさぞ嬉しそうに話すお母様に怒りよりも何よりもまず先に恐怖・気味の悪さが込み上げる



















「日本人なんて、釣り合わないのよ。余計に貴方なんてね」



















怖かった、言い返せなかった。ユンギの事は全部わかってるつもりだった、本物の愛だってことも分かってたはずなのに



















少し、疑ってしまった。彼のことを。



















もしかしたら、彼も私のことを邪悪に思ってるのかもしれない。これから先の未来、私は負担にしかならないのかもしれない



















そんな考えばかりが頭を駆け巡って、



















「第1ね、対して美人でもないのにどうしてうちの子と釣り合うと思ったわけ?分からないわァ…」



















思考する間も次々と投げかけられるお母様の言葉と、少しでもユンギの心を疑ってしまった自分に対する嫌悪感とで泣きそうになるのを必死に堪えた。

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作者名:まろん | 作成日時:2022年9月28日 23時

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