さんじゅーろく ページ37
『ねぇ、セブルス。この前のこと本当にごめんなさい。』
セブルスは何も言わなかった。
『私やっぱりセブルスと一緒にいたい。前みたいに戻られないかな』
セブルス「…僕も…悪かった。いや、Aは悪くない」
少し間が空いた。
ちゃんと伝えるなら今しかない気がする。
『セブルス、あのね、私本当にシリウスとはなにもないんだよ。私…別に好きなひとがいるし』
セブルスは少し目を見開いた。
セブルスのうでの中で私の顔はすでに真っ赤で好きな人を誰か言っているようなものだった。
『セブルスのこと好きになっちゃったんだ』
セブルスの黒い髪で顔が隠れてもう彼の表情は読めなかった。
セブルス「A…、でも僕は…君も知っていると思うけど…」
『うん、リリーが好きだもんね。いいの、ありがとう聞いてくれて。すっきりした』
『私達また元に戻れるよね？』
セブルス「…あぁ、もちろんさ」
『えへへ、やったぁ』
医務室に着いたのでセブルスは私をベッドの上に下ろした。
『ここまで連れてきてくれてありがとう。ごめんね、もう戻ってくれて大丈夫。』
セブルス「分かった…」
セブルスはのそのそと医務室を出ていった。
マダム・ポンスリーが怪我をあっという間に直してくれたがまだ痛むと嘘をついてもう少し医務室に居させてもらった。
これでいいんだ。
すべて元通り。
私達は友達。
大丈夫。この気持ちだって忘れられる。
その夜談話室にもどるとセブルスが1人本を読んでいた。
セブルスの横に腰掛けた。
セブルス「おかえり、A」
『もーー、ただいま！！』
普通に接してくれるセブルスが愛おしくて私はセブルスをぎゅっと抱きしめた。
セブルスは少し顔を赤くしていたが私は気にしないふりをした。
友達のハグだからいいのだ。
ある意味今の私は無敵だ。
セブルスがいれば何も怖くない。
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NEKO(プロフ) - コメント失礼します。楽しく読ませて頂いているのですが、少し気になったことがありました。ブラック夫妻の名前ですが夫妻の名前が逆だと思います。妻の方がヴァルブルガ･ブラック、夫の方がオリオン･ブラックだったと思いますよ (2019年5月3日 15時) (
レス) id: 14e69bc545 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイロナ | 作成日時：2019年1月18日 11時
