じゅーに ページ13
談話室に戻り、ソファに座って考えていた。
みんなは夕食を食べに大広間に行ったようで誰もいなかった。
私が出来ること…
セブルスを少しでも死喰い人から離して、リリーと仲違いをさせないこと…かな？
どうすればいいのだろう？
そんなことを考えていると少しウトウトしてしまっていた。
セブ「おい、A、そんなところで寝るな」
『…あれ…わたしねてた？…んー、ありがとセブルス。起こしてくれて』
時計の針は夜の8時を指していた。
セブ「そんな所で寝てると危ない。気をつけろよ」
『うん、ベッドに戻るね……、あれ、セブルスどこかに行くの？』
セブ「ん、あぁ。少し調べたいことがあるんだ。それに今日は満月だからな」
そう言うとセブルスはニヤッと笑った。
もしかして…
『わ、私も行く！！』
セブルスは顔を歪めたが私がどうしてもとお願いするとなんとか許してくれた。
セブ「Aはリーマス・ルーピンを知っているか？やつは満月の夜にいつもどこかに出ていくんだ。今日こそどこに行くか突き止めてやる」
やっぱりそうか…！
セブルスはリーマスたちのことを疑ってるんだ！
『あー、月見じゃないのかなぁ？私だって満月の日は眺めていたいと思うよ！』
セブルスがフッと鼻で笑った。
セブ「そんなわけがあるか。きっとやつら4人でまた悪巧みを考えているんだ。ヤツらの弱みを握ってやる」
セブルスについて行くと校庭の隅でとまった。ここからだと校庭は見渡せて暴れ柳も完全に見えていた。
しばらくすると1人の女性と1人の男子生徒暴れ柳の方に向かって走っていくのが見えた。
マダム・ポンフリーとリーマスだ。二人の姿は暴れ柳のなかに消えてしまった。
セブ「…どうしてやつが暴れ柳に近づいても暴れ柳は動かないんだ…」
微動だにしない暴れ柳を真剣な眼差しで見つめるセブルスに不覚にも少し見とれてしまった。
セブ「どうしたA？」
『あ、ううん、なんでもない。あの二人どこに行ったのかな』
セブ「絶対に突き止めて奴らを退学にしてやる…。やつは1度入るとしばらく出てこないんだ。談話室に戻ろう」
セブルスの暗い瞳の中でなにかが燃えているのを感じた。
その後談話室に戻り、セブルスと別れて女子寮にもどった。
エマと話したいと思っていがエマはそうではないらしい。
私が部屋に入るとエマはすぐに布団をかぶり寝たフリをはじめた。
エマの気持ちが落ち着いてからでいいか。
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NEKO(プロフ) - コメント失礼します。楽しく読ませて頂いているのですが、少し気になったことがありました。ブラック夫妻の名前ですが夫妻の名前が逆だと思います。妻の方がヴァルブルガ･ブラック、夫の方がオリオン･ブラックだったと思いますよ (2019年5月3日 15時) (
レス) id: 14e69bc545 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイロナ | 作成日時：2019年1月18日 11時
