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意を決してそう言うと、ため息が聞こえた。
これで彼も、目が覚めただろう。これで、いいのだ。
「そんなことが理由だったのか」
予想外の答えに、思わず目を見開く。
「そ、そんなことって……！」
「さっきから利用価値がない、相応しくないと言うが、お前の気持ちはどうなんだ」
真っ直ぐな目が、私を射抜いた。
「お前はおれを傷つけないように、そうやって理由をつけているのか？ 嫌いならはっきりと____」
「違います！」
違う、嫌いだなんてあるわけない。だって、私はクラッカー様のことが____。
私が違う、と言い切ったからか、クラッカー様は瞳に期待を潤ませたように見えた。
「じゃあ、好きなのか？」
「……」
無言でこくり、と頷くと、クラッカー様は満足そうに笑う。この笑みが、私をさらに自惚れさせるのだ。
「なら問題ないだろう。安心しろ、ママにはおれがちゃんと話をつけておく。お前はおれの側にいれば、それでいい」
「わ、私なんかが____！」
恐れ多くて断ろうとすれば、突然顎を持ち上げられた。そう気づいたときには、クラッカー様の顔が目の前にあって、今にも唇が重なりそうだった。
「これ以上自分を卑下するな。Aを傷つけるやつは許さん。例えそれが、お前自身でもな」
「は、はい……っ」
そう言われれば、返事をする他ない。
でも……。
「……本当に、私でいいのですか？」
「いいと言ってるだろ。おれは最初からお前に惚れている。それ以上卑下したら、これからは容赦なく塞ぐぞ」
その目は真剣で、本当に私を愛してくれているんだ、と思えた。
こんなにも真剣に想いを伝えてくれたのだから、私も彼と向き合って、その想いに応えるべきだろう。
「あの、クラッカー様」
「なんだ、まだ何かあるのか？」
「いえ、その……クラッカー様のお気持ち、本当はとても嬉しかったんです。私も、クラッカー様のことが好き、だったので……不束者ですが、これからよろしくお願いします……！」
自然と顔が綻ぶ。
すると、クラッカー様は私の身体を優しく抱きしめてくれた。彼の大きな体に、私はすっぽりと包まれてしまう。
「ク、クラッカー様……！」
「Aは可愛いからな、あの女がいるお陰で助かる」
「え？」
「奪われる心配をしなくていいだろう。お前だけは、例え兄弟でも譲りたくない」
彼の腕の中に身を預けると、彼は嬉しそうに抱きしめる力を強めた。この世界で安心できるのは、きっとこれから先も、彼の側だけだ。
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お見合いをしたら。【名探偵コナン 工藤新一】____リアビーバ-様リクエスト→←推しだけが愛してくれたら。【ワンピース クラッカー】____ムムチー様リクエスト
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シオン(プロフ) - ムムチーさん» そう言って頂けて嬉しいです！こちらこそ、素敵なリクエストをありがとうございました！ (2020年4月9日 11時) (
レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
ムムチー(プロフ) - ありがとうございます!!宇髄さんが派手派手にかっこよくてキュンキュンでした!!本当にありがとうございました!!!! (2020年4月8日 19時) (レス) id: c20b5adaac (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - ムムチーさん» リクエストしてくださった小説ができました！何ヶ月もお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした！ (2020年4月8日 18時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - リアビーバ-さん» こちらこそ、素敵なリクエストをありがとうございました！またの機会があれば是非よろしくお願いします！ (2020年2月16日 11時) (レス) id: 0f3fd09bd3 (このIDを非表示/違反報告)
リアビーバ- - いえ、全然大丈夫ですよ！！！ありがとうございました！また機会があったらリクエストしますね♪ (2020年2月15日 15時) (レス) id: fa2d4be8dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シオン | 作成日時：2019年4月25日 23時
