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天才 30 ページ32

「ああ...どうも。」

うずまきにて。Aがいつも通り仕事をしていると、国木田が彼女の前に荒々しく座った。

「太宰と貴女の関係は普通の姉弟とは思えない。ここ数日、黙って様子を見てきましたが幾らなんでも太宰を」

「蔑ろにし過ぎとでも言いたいのかしら?」

彼女は視線を国木田に移す。その目に感情はない。国木田は驚きを隠せない様子で何も話せずにいる。Aはそんな国木田を睨みつけ、

「人の家族の問題に介入する程、探偵社はお節介ではないでしょう?」

と言った。そして、立ち上がりお金を机の上に置き、国木田の肩に手をポンとのせる。

「つまらない理想は捨てるのね。」

耳元でそうからかうように囁き、彼女はその場を優雅に去った。その場に残された国木田は

「まっ...!.....くそ!!」

とやり場のない腕で机を叩き、Aが悠然と去っていったドアを睨みつけた。

.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+

「その件は断った筈よ!?いい加減にして頂戴!!」

Aの怒号の声が響き渡るのはとある港である。彼女の目の前には数え切れない程の男達が居る。そのリーダー格であろう丁度今のような闇に溶け込めるようなスーツを着て、身なりを整えている男が1歩前に出て、

「''加藤家''を復活させることができるのは貴女しかいません!皆、その事を望んでいるのです。先代もそれを望んでおられた!」

と必死にAを説得している。だが、それに聞く耳持たないA。男はまわりの男達に目線で何かを伝えた。すると、彼らはAを囲むように円になった。

「私達はYESの答えしか聞きませんよ?どれ程、私達を待たせれば気が済むのですか。」

男は優しく...否、有無を言わせぬ微笑みを浮かべAに近づく。

「先代は私より実の娘が自分の地位を就くのを望んでいたわ...。貴方達もね。でも、彼女はそれを拒ん」

「捕らえろ。」

男はAの言っていることを聞きたくないと言っているように男達に命令を下した。だが、

「楽しそうだなァ?俺も混ぜろよ。」

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華萌(プロフ) - なみさん» ご指摘ありがとうございます!なおさせていただきました! (2018年5月30日 6時) (レス) id: e0296fd304 (このIDを非表示/違反報告)
なみ - 天才18で敦君と乱歩さんの会話で敦が厚になっていました。 (2018年5月29日 16時) (レス) id: cb663bc979 (このIDを非表示/違反報告)
華萌(プロフ) - #祭鼓*@harigaya mako*さん» 返事遅くなってすみません! ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!! (2018年5月23日 6時) (レス) id: e0296fd304 (このIDを非表示/違反報告)
#祭鼓*@harigaya mako*(プロフ) - いつも、楽しく読ませて頂いております(*^-^*)テスト、頑張ってくださいq(^-^q)応援してます\(^o^)/ (2018年5月17日 23時) (レス) id: 509492d3f2 (このIDを非表示/違反報告)
華萌(プロフ) - ひなもちさん» 本当ですか!?ありがとうございます! (2018年5月15日 17時) (レス) id: e0296fd304 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華萌 | 作成日時:2018年5月12日 21時

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