太宰治の姉は天才です！

天才 26 ページ28

「太宰！Aさんに仕事をやらしてどうするんだ！！」

ソファで寝転がっている太宰を注意する国木田。すると、異様な速さでタイピングしているAが、口を開く。

「国木田さん。私が勝手にしている事なので...。」

と、話しているにも関わらず、手の速さは変えず、言った。すると、国木田は盛大にため息をつき、自分の仕事に戻る。すると、Aは口を開き、

「んで？あんた本当に仕事貯めてるのね。ポートマフィアの時と変わんないじゃない。」

と、皮肉を言う。太宰はそんなAにニコリと笑いかけ、

「姉さんがやってくれるから貯めちゃうんじゃないか〜。」

と、悪びれもなく言う。Aは舌打ちをし、その場から荒々しく立ち上がる。

「あのね？あんたがポートマフィアの時にポートマフィアに誘拐されたの。その時、あんたが私に仕事押しつけたこと忘れてないからね？」

太宰の顔を覗き込み、ニコリと笑う。その瞬間、その場にいる全員...いや、太宰以外は身震いをした。Aが纏っている殺気が、あまりにも恐ろしいものだったからである。

「あの時、姉さん殺されるところだったのを助けたのは私だよ？」

しかし、太宰は動じることなく、満面の笑みを浮かべる。こんな殺気で動じるわけないと喧嘩を売っているように見える。...いや、姉に対して意地を張っているのだろうか。

「そうやって恩を売るつもり？」

太宰と同じように満面の笑みを浮かべるA。そんな2人の間に不穏な空気が流れる。

「いや？そんな訳ないじゃないか！姉さんに恩を売るなんて真似、私がすると思う？」

太宰が言うとAは諦めたように、自分の机に座る。そして、

「まあ、あの時の事は感謝してる。拷問されて死ぬなんて嫌だもの。」

とポツリと呟き、また異様な速さでタイピングを始めた。

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中々更新できずにすみません！
少しずつやっていこうと思うのでよろしくお願いします！

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