天才 22 ページ24
「うるさいなぁ...。」
ボソリと呟くAの前には軍警が立っている。軍警は少し驚きながらAを見る。あまりにも綺麗だったからだ。
「お前は会社の社長が死ぬ前に傍にいたと思われる唯一の人間だ。疑わない訳がないだろう。」
1人の軍警がそう言って、Aを鼻で笑う。
「あのさぁ...何回言ったらわかんの?私は彼処にいたけど、途中で電話がかかってきて出ていったって言ってるでしょ?」
まるで動じない彼女に呆気を取られる。
「では、誰からかかってきたと言うのかな?」
と軍警が言うと、Aは携帯を取り出す。そして、言った。
「私の弟...太宰治よ...。」
そして、盛大にため息をついた。そんな様子など気づかない程に驚いている。探偵社の社員の名前が出てきたことに。
「後は彼に聞いてくれる?私、仕事の用意しないと駄目だから。」
と言い、バタンと荒々しく扉を閉めるA。軍警達は彼女に言われた通り探偵社へと足を向けた。
*☼*―――――*☼*―――――
「なぜ...?」
とAの上司が自分の部下をみて言った。無理もない。Aは辞表を出しているのだ。
「私は軍警に疑われています。私がここにいれば社の迷惑になるので。」
と、あくまで事務的に言うA。周りにいる人達も驚いている。
「まあ...それが君の意思なら...仕方ない。この会社はブラックだった。君にも沢山迷惑をかけたからね...。」
慌てながらも引き止めない優しい上司。普通の会社ならこうはならないだろう。
「ありがとうございます。では失礼します。」
Aはそれがさも当然と言うように踵を返す。そんなAの顔はどこか晴れ晴れとしていた。...それから彼女がこの会社に訪れることはなかった。いや...この会社はもう倒産の道を歩み始めているのかもしれない。
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そういえば...お気に入り392人もありがとうございます!もっと更新のスピードがはやくなるよう頑張ります!
これからも太宰治の姉は天才です!をよろしくお願いします!!
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華萌(プロフ) - なみさん» ご指摘ありがとうございます!なおさせていただきました! (2018年5月30日 6時) (レス) id: e0296fd304 (このIDを非表示/違反報告)
なみ - 天才18で敦君と乱歩さんの会話で敦が厚になっていました。 (2018年5月29日 16時) (レス) id: cb663bc979 (このIDを非表示/違反報告)
華萌(プロフ) - #祭鼓*@harigaya mako*さん» 返事遅くなってすみません! ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!! (2018年5月23日 6時) (レス) id: e0296fd304 (このIDを非表示/違反報告)
#祭鼓*@harigaya mako*(プロフ) - いつも、楽しく読ませて頂いております(*^-^*)テスト、頑張ってくださいq(^-^q)応援してます\(^o^)/ (2018年5月17日 23時) (レス) id: 509492d3f2 (このIDを非表示/違反報告)
華萌(プロフ) - ひなもちさん» 本当ですか!?ありがとうございます! (2018年5月15日 17時) (レス) id: e0296fd304 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華萌 | 作成日時:2018年5月12日 21時