柱の私が胡蝶しのぶに殴られた【鬼滅の刃】

7話 ページ8

ドタドタと背後で音がした


振り向くと涙目のしのぶ


ん？と思っていると、そのままデコピンを食らった



｢ちょっと！カナヲに何吹き込んだのよ！｣


｢ええっ？別になんにも

あー、強いていえば、しのぶ姉さんって呼ぶといいよって｣


｢それよそれ！

もう私泣いちゃったじゃない！カナヲの前ではしっかりしていたかったのに…｣




あらあら、パニックのあまり昔のしのぶに戻ってる



それにしても…しのぶ姉さんって泣いたのか


私の選択は間違ってなかったね




｢なんか、昔のしのぶに戻ってるね｣




クスクスと笑うとしのぶは顔を背けた


ふいって


あざと




｢別に、いいでしょう

あの頃の私をよく知ってるのなんてAぐらいしかいないじゃない｣




へぇ、デレた

めずらし



｢でー？カナヲちゃんに姉さんって呼ばれた感想は？｣


｢懐かしいかんじ

私があの子に稽古つける前みたい｣



うん、あの頃思い出せたなら良かったじゃない


頬が緩んでるね〜


そんなんならもう隊士になったんだし、少しくらいカナヲに甘くすればいいのに



いや、私への当たりに比べたら甘いか




｢でも、貴方が来るとカナヲ、どこか嬉しそうなのよ

だから、もう少し頻繁に帰ってきてもらえると助かります｣




そうなんです、私実は数年前に鬼に犠牲になった人に家燃やされちゃって

それからは蝶屋敷に住まわせてもらってるんです


まあまあ長いから、それなりにアオイちゃんとかきよすみなほちゃんとも仲良いんだよねー



あとさ、おーい、しのぶー？


口調迷子だよ？




｢口調迷子って面白いね｣


｢ボッキボキの背骨殴られたいんですか？｣


｢すみません｣




うう、それだけはやめて



私の回復が早いって言う数少ない特性が活かせないし


不死川さん辺りにすっごい暴言吐かれそう、怖い




まぁでも、


｢昔のしのぶの方も可愛いよ？｣



チッと舌打ちが聞こえてきた



うわぁ、ご立腹







可愛いしのぶの眉間にシワがよってます

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