柱の私が胡蝶しのぶに殴られた【鬼滅の刃】

4話 ページ5

｢おい｣

｢あ｣




地面に仰向けになって倒れ込んだままの私の頭上に現れたのは義勇




｢お前が応援にいったの雑魚鬼だろう

何やってるんだ｣




見下ろされても困るんだけどなぁ


この状況から察して欲しいな


言葉足らずな上に頭足らずかよ


草を踏む音が大きくなり、義勇が数歩近づいてきた




｢見えてたでしょ

あの距離なら義勇見えるじゃない｣


｢あぁ、見えてた

…だから、なにをしている｣




…自分の口から言えと、



はっきり言おうよ！そのさ、

｢…だから、なにをしている｣

じゃなくて、お前の口から言え、とかさぁ




｢ご覧の通り、鬼じゃなくて丙の隊士くんに怪我させられました｣


｢チッ｣


｢えっ？ご、ごめんなさい？｣


｢…なぜ謝る｣




いやいや、舌打ちをされたからなんだけどな


起き上がろうと腕に力を込めると激痛が走った


痛い、最悪だ


許さないよ、丙の鈴…なんとか君


まぁ、鎹烏にたのんで隠呼んでもらおうかな


そんなことを思っていたら、体が地面から離れていく感じがした




｢えっ、義勇？｣


｢何だ？傷に響くから背負われる方がいいだろう｣




義勇に背負われてるんだけど…


えええ、何この状況


しのぶに見られたら確実に殴られるやつだ




｢見てたのに助けれくれなかったんだ｣


｢俺が助けたらお前胡蝶に殴られるだろう｣




ん、んんー、違うんだよね


今のこの状況こそ殴られるやつだよ


まぁとりあえずいいや、と義勇に身を任せたまま私は夢の中へと落ちていった

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