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15話 ページ16

「無一郎さぁ、自分で作れるようになりなよ

もう14歳でしょ」


「まだ14だよ

別に萬藤さんだけじゃなくて不死川さんとか他にも作ってくれる人いるもん」



もん、て…あざといなあ



「あのね、14歳のあなたにこれ言うの酷かもしれないけど、

無一郎以外みんな一斉に死んじゃうとか、有り得なくないんだよ」



昔実際にあった、11歳の頃、今のメンバーではまだ私と悲鳴嶼さんしか柱にいなかった頃


いつもよりも早いスパンで柱合会議に呼ばてたと思ったら私と悲鳴嶼さんしかいなくて


憔悴しきった顔の御館様から告げられた



「すまない

君たち以外、上弦の鬼に皆殺しにされてしまったんだ」



その言葉を告げたあとチラチラと私を見て様子を伺っているみたいだった


当時私は12歳、その話を聞かせるのは酷だと思ったんだろう


別にいいのにねー、立場上そういうことには慣れてるし


「別に、それくらい覚悟してやってるし」


「そっか、まだ14歳なのに無一郎は偉いねー」



くしゃくしゃと髪を掻き回すとうざったるそうに顔を顰めた無一郎


反抗期だなこれ



「やめてよ子供扱い、というか萬藤さんは11歳で柱になったんでしょ

僕よりもっと凄いじゃん」


「へえ知ってたんだ」



覚えてたんだ、とは言わない


人の地雷踏み抜く趣味はないしね


無一郎が覚えてられないこと少しだけ気に病んでるのは知ってるし



「萬藤さんはさ、いつも僕のこと褒めるよね、萬藤さんの方が絶対凄かったのに」


「無一郎は甘やかして育てたいの」



甘やかして上げないと私みたいなひねくれ者になっちゃう


私みたいなの増えたらしのぶの胃が持たないよ



「やっぱり買うより美味しい」


「褒めても何も出ないけど」


「素直じゃないなぁ、今度僕に作り方教えてよ」



素直じゃないなぁって


無一郎に言われたくないんだけど



「さて、じゃあね」



立ち上がって声をかけると無一郎は目を丸くして私を見上げた



「え、帰るの?」


「うん、じゃあね」



からになった皿を流しに運んで水を貯めてから踵を返した


た、はずなんだけど手首をぎゅっと掴まれる


あれ、無一郎?



「いやいや、もう夜でしょ、危ないよ」


「無一郎より強いし危ないも何もないでしょ」



悲しいことに大抵の男の人より強いからなー



「まあ、それも、そうかな、うんでも…」


「帰るよ、呼びたい時は鎹烏でも使ってよ」



時透低をあとにする


相変わらず広いなー

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美穂(プロフ) - 終わってしまって寂しいです (2022年8月19日 6時) (レス) @page20 id: c0f42fdb83 (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - とても面白いです。続きが気になります。更新頑張ってください応援してます!! (2021年9月28日 21時) (レス) @page20 id: 8490818b21 (このIDを非表示/違反報告)
白角(プロフ) - 将来の夢は推しの嫁さん» ご指摘ありがとうございます。校正で気付けなかったのでとても助かりました。今後ともよろしくお願い致します^^ (2021年1月4日 15時) (レス) id: b2271dc12b (このIDを非表示/違反報告)
将来の夢は推しの嫁(プロフ) - 急にコメントすみません!猗窩座は上弦の参だったと思います!いつも楽しく読ませて頂いてます!頑張ってください! (2021年1月4日 15時) (レス) id: 4900f70c51 (このIDを非表示/違反報告)
白角(プロフ) - 日番谷冬獅郎が大好きな人さん» ありがとうございます。そう言っていただけると励みになります! (2020年4月8日 16時) (レス) id: b2271dc12b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白角 | 作成日時:2020年4月2日 12時

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