柱の私が胡蝶しのぶに殴られた【鬼滅の刃】

12話 ページ13

｢はぁ、機能回復訓練を、私にやれと？｣




目の前には仁王立ちのしのぶ




｢当然でしょう？大人しくしていなさいと言ったのに

炭治郎くん相手に手合わせ？

笑わせないで｣




その見下ろしながら鼻で笑うのやめようよ


私を正座させてるのをいい気に…


普段は私の方が背は高いんだもんね！




｢カナヲちゃんじゃだめなの？｣


｢炭治郎くんはカナヲを破りました、やっと｣


｢へぇ、炭治郎くん”は”、なんだね｣




しのぶによると、どうやらあと二人いるらしい


我妻善逸くんと嘴平伊之助くん


雷か！ぜひ見てみたい！

伊之助くんは変わった呼吸だし面白そうだからいいかな〜



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

｢なっっっっっっ何アレエエエエエエエエエエエ！

おい炭治郎！お前あんな美人と知り合いなのか！｣




道場に来てみるとなんだか奇声を発する黄髪の男の子


きっと彼が善逸くんかな




｢どうもはじめまして

数柱の萬藤Aです、今日はよろしく｣


｢おい、女！お前強いのか！｣




猪の面を被った子に言い寄られる


この子が伊之助くんかな、変わった子だこと…





｢今日は私が機能回復訓練を行います

カナヲちゃんは休んでていいよ｣




カナヲちゃんに声をかけるとこくりと首を振って壁の方にはけていった




｢それじゃあ誰から行く？｣


｢俺行きまァァァァァァっす！｣


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


｢ふうーん、やっぱまだまだね

呆気なくてちょっともの足りなーい｣


｢な……なんだよ！この人！

くっそ美人だと思ったらバケモノじゃんっ！｣


｢なんだよコイツ！強えな！おい！｣




にしにしと笑う萬藤さんは黒髪を揺らした


善逸も伊之助も全部呆気なくやられてた


俺がカナヲと初めて訓練した時よりも




｢こんなんじゃ鬼にあって速攻死んじゃうよ

まあもっとも黄色い君…｣




萬藤さんは善逸に向き直るとふっと表情を消した




｢どうせ死ぬ、みたいな心構えじゃいつまで経っても弱いままだよ

それにモテないし！
それじゃあ、そのうち来るからその時はもっと楽しませてね｣




そう言うと萬藤さんは踵を返して稽古場を去っていった


強い、ひとだったなあ

13話→←11話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す