孤爪研磨[わりと] ページ8
俺の彼女は、わりと甘えたなほうだとおもう
わりと、ね
比較対象が自分とかクロとかクロの元カノとかだからなんとも言えないけど
｢ちょっとA、無理してない？｣
少しぼーっとしてたAに声をかけた
｢うん、無理してるよ｣
俺の彼女は、わりと素直な方だと思う
これは多分絶対
比較対象をぶちのめすほどのチートっぷり
｢自覚あるなら休めば｣
｢今が頑張り時｣
｢別に頑張る要素はないでしょ｣
今はただの昼休みだし、ここは誰もいない教室だから気を張る必要もない
のに、なんで
よくわかんない
｢5限目の物理、今月は研磨と隣だよ？
楽しみなんだもん、なかなか隣になれないから｣
あぁ、それか
ちょっと拍子抜け
もうちょい理由があるか、もしくは何となくとかそういう理由かと
そういえば今月は隣だっけな
クラスメイトに茶化されたから覚えてる
別に、付き合ってることなんて珍しくないのに
｢でもどーせこのままじゃ5限は机に突っ伏したままでしょ｣
｢んー！いいじゃん
研磨の隣で寝れるなんてそれはそれでいい｣
ポジティブシンキングほんと疲れる
可愛いこと言ってんのは分かってはいるけど、
周りから隠したりするこっちが面倒
俺はそれなら、と条件を提示した
｢保健室行けばいいでしょ｣
｢やだよ、一人で寝るのと隣に誰かいるのとじゃあ大違い｣
頬を膨らませるA
かなり物理的に
弁当箱をしまい終えてフリーになった両手をそのままその頬へ持っていった
ふしゅー、と間抜けな音を立てて元に戻る
｢別に、俺もサボるならいいでしょ｣
｢いいの？｣
｢いいから言ってるんでしょ｣
ほら早く、と腕をひいた
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
｢もし先生いたらどうしたの？｣
ベッドに横になったAの声が後ろから聞こえて振り返る
｢いないってクラスの奴に教えて貰った｣
ふうん、とさして興味がなさそうなA
その隣に潜り込むとベッドは2人分の体重を受けて沈んだ
｢え、ちょ、何して…｣
動揺して顔が赤くなるA
｢隣で寝れるのが嬉しいって言ったじゃん｣
こんな状況でも合った目をそらさないのがAだなぁって、
｢それに、俺がいないから今頃勘違いされてるんじゃないかな｣
｢勘違いじゃなく、すれば？｣
｢いいんだ｣
ギシ、と古いベッドが音を立てた
俺の彼女は、1番可愛いと思う
割とじゃなくて
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習志野 - 木葉さん、北さん、治、五色の誰か描いて頂けませんか！！応援してます！！ (2020年11月23日 0時) (
レス) id: 9f867244b8 (このIDを非表示/違反報告)
美穂 - 初めまして。大地さんをリクエストしたいです！更新頑張ってください！ (2020年4月27日 17時) (レス) id: f7b3d5ed55 (このIDを非表示/違反報告)
(●?´▽?`●?)(プロフ) - リクエスト答えて下さってありがとうございました!!白角さんのお話は言葉選びとか設定が好きで川西くんのお話も最高でした!!これからも更新楽しみにしてます!! (2020年4月16日 6時) (レス) id: 5e85bd0815 (このIDを非表示/違反報告)
白角(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます。スガさんですね！お待ちください... (2020年4月15日 18時) (レス) id: b2271dc12b (このIDを非表示/違反報告)
雪 - リクエストさせていただきます！菅原さんのお話書いてほしいです！ (2020年4月15日 17時) (レス) id: 250604a6b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白角 | 作成日時：2020年3月21日 12時
