21 ページ21
胡桃side
ノア「…なんで？なんで今だけって思ってるの？」
高い身長を屈めて僕の顔を覗き込んでいるノア。
少し強張った声で「なんで？」と問うので僕はしどろもどろしてた。
視界の端に写った事情を知っている藍良もワタワタしてる。
…何なら僕よりも…。混乱して目の前に居た一彩くんをシバいてる。
ごめんね、藍良、一彩くん。
胡桃「あ…え、っと…その…」
ノア「…ふーん。藍良は何か知ってるんだ。」
きっとノアの視界の端にも写ったのだろう。面白くなさそうな、複雑そうな顔をしたノアが不満気に呟いた。
藍良「あっ！！？？いや！？隠し事とか！！そう云うわけじゃ！！！」
やばい…藍良が推しの顔面に葛藤してる…。
胡桃「…ごめん、ノア…。僕の個人的な相談を藍良にしただけだから…。全部僕の問題だから…。」
ノア「…なに？俺に話せないような事？藍良には話せるのに？」
胡桃「…ごめん…。」
ノアに若干強めに問われ、申し訳無さで俯いたまま顔を上げられない。
絶対にノア怒ってるよ、これ…。
チラっとノアの足下を見やればグッと踏ん張っているのが見えた。そのままそろそろと目線を上げていくとノアが手を握り締めてるのを見て顔を上げようとした瞬間、ノアがくるっと引き返して走って行くのが見えた。
弾かれた様に顔を上げると焦ったようなALKALOIDの面々と遠ざかるノアの背中。
背筋をツゥ…と冷たいものが通った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 232人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
肉より魚派(プロフ) - 旧fineの林檎くんからきました…！！！すごく面白い内容で続きがすごく楽しみです！！！！！！！！！！ (4月27日 17時) (
レス) id: 97969c7596 (このIDを非表示/違反報告)
kappy(プロフ) - kumaさん» 気付きませんでした！すみません！！手直しさせて頂きました！ご指摘本当にありがとうございます！！！ (1月20日 19時) (レス) id: 88c0ee1cd8 (このIDを非表示/違反報告)
kuma(プロフ) - いつも見させて頂いています。そうまくんの颯馬は馬です。 (1月16日 20時) (レス) @page11 id: 0a2970144a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kappy | 作成日時：2024年1月14日 2時
