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そう呟くと、目の前にいる男は大きく目を見開いた。
TH「俺の事、覚えてるの?」
そう言われて私も驚く。
やはりこの男はキムテヒョンで間違いなかったようだ。
彼がキムテヒョンだと分かると、自然と体の震えはぴたりと止まる。
そして、何故ここにいるのか気になったが、
『覚えてる。』
そう冷静に答えると、
TH「そっか!」
その男は口を四角にして嬉しそうに笑う。
何が嬉しいのか不思議に思えば、私の心を読み取ったかのように、
TH「君に覚えてもらっていたことが嬉しくてね?」
はっきりとそう答えた。
どう反応するのが正解なのか分からなかった。
TH「ま、いいや。
今日はね、君を攫いに来たんだよ。」
頭の理解が追いつかない。
久しぶりに会ったかと思えば、私を攫いに来た?
『冗談でしょ…?』
声が裏返りそうになる。"攫う"という言葉を聞いて、再び足がガクガクと震えてきた。
TH「まあまあ、そう怯えないで?今は少し眠ってもらうだけだから。ちょっと痛いかもだけど…。」
目が本気だ。こ、怖い…。あの日以来だ。
彼をこんなにも怖いと思ったのは…。
気づけば彼の手が肩の方へと近づいてきて、
『や、やだ!!』
咄嗟にその手を振り払い、踵を返してこの場を走り去ろうとすると、
『んっ!?』
あっさり捕まり、口を塞がれる。
TH「大人しくしてて。」
『やだ!!!離して!!』
必死に抵抗してもかなうはずがなく、バチッという音が聞こえて私の意識は途切れた。
TH「おやすみ、A。」
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ミルクティ(プロフ) - 初めまして!この作品、大好きです!更新 待ってます、応援してます!頑張ってください (2018年1月8日 3時) (レス) id: e7d8c66711 (このIDを非表示/違反報告)
JiJi(プロフ) - あぼーさん» あぼーさん、コメントありがとうございます!!少し遅くなるかもしれませんが、必ず更新しますので待ってくださると嬉しいです!^^ (2018年1月4日 0時) (レス) id: 7f3a07a554 (このIDを非表示/違反報告)
JiJi(プロフ) - しろさん» しろさん、コメントありがとうございます!少し遅くなるかもしれませんが、飽きずに待ってくださると幸いです!(><) (2018年1月3日 23時) (レス) id: 7f3a07a554 (このIDを非表示/違反報告)
あぼー - 更新楽しみです!! (2018年1月3日 1時) (レス) id: d14c21c9ef (このIDを非表示/違反報告)
しろ - とても面白いです!更新いつでもまってます(●´ω`●) (2017年12月30日 23時) (レス) id: ace0c0a65d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Su1 | 作成日時:2017年1月6日 22時