五十三話 ページ7
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少し時間が経って家に帰るとお母様の部屋から怒号が聞こえた。
それと同時に初めて聞く女の人の声も聞こえた。
恐る恐る部屋の中を覗いてみると目を疑うような光景を目にした。
よくお母様と共演しているのを目にする売れっ子と言っても過言ではない程有名な女優さんがお母様に暴力を振るわれていた。
パレスで聞きはしたものの自分の目で見たわけではなかったのでまだ半信半疑の状態だったが今見て確信した。
お母様は絶対に改心させないといけない悪人だと。
そして私は勇気を振り絞りお母様の部屋へ足を踏み入れる。
「お母様…」
「A帰ってたのね」
するとお母様は私を睨みつけた
「Aほんっとうにどうしてくれるの?!
あんたのせいで神山さんが怒って帰ってったじゃないの!!
私が今まで積み上げてきたものを出来損ないのあんたが壊すつもり?!
冗談も大概にしなさい!!」
お母様はいつものように怒りに任せて怒鳴る。
でもこんなので怯んでちゃ怪盗団の名が廃る！
「…お母様こそなにをやっているんですか」
「これはおもちゃよ。ストレス発散用の道具。
あんたのせいでストレスが溜まってしまったのよ。全部あんたのせいなんだから」
「人をおもちゃとか道具とか言わないでください！
それにストレスが溜まったからと言って暴力を振るっていい理由にはなりません!!」
私も負けじとお母様に言い返す。
それに少しでも早く女の人を家から出さないとこのままじゃお母様はヒートアップしてこれよりも酷くなる。
どうにかして……
と、私が頭をフル回転させているとお母様が今一番言ってほしいことを言った。
「そう…。
なら関係のあるあんたなら別にいいわよね？」
「……その女の人を逃がすなら…」
「わかったわ。早く出て行きなさい」
すると女の人は予想もしなかったことが起きたことに驚いたのか何回も瞬きをしている。
少しでも早く女の人を助けたい私は女の人のもとに駆け寄り手を差し伸べる。
「立てますか？」
「あ…ありがとう……」
そして私はそっと小声で耳打ちをする。
「できるだけ早くこの家から出てください。
あと、多分これからは暴力とか振るわれることはないと思うんで安心してください」
「えっ、それはどういう……」
女の人が全て言い切る前に部屋から無理やり外へ出す。
ここからが本番。
気を引き締めよう。
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ソーサレスオーシャン(プロフ) - この小説すごくお気に入りです！更新ご自分のペースでいいので，頑張ってください！楽しみにしてます！ (9月18日 1時) (
レス) @page6 id: d4d166ce3a (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - とても面白いです(*^^*)続きがとても気になります(*^^*)楽しみに待ってます(*^^*) (9月11日 9時) (レス) id: 56a8e30dad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いそ x他1人 | 作成日時：2022年7月28日 18時
