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それを見て豹馬はセンタリングへ突っ込み、潔は自分がフリーでキーパーと1体1になれる左地点へと走った。
走る豹馬を感じとった蜂楽は潔へと高いパスを出し、背中に追いついて来た凪を振り切り、
ダイレクトシュートで、ゴールを奪った。
潔「(これが俺の
これが潔 世一の覚醒の瞬間だ!!!)
ウオオオオオォォォ!!!!」
『…ッ凄い』
Aの、目の前で、起きたそのゴール。
新たな人の覚醒の瞬間をカメラ越し、モニター越しでは無く目の前で、裸眼で見たAは、少し…いや、かなり身体が昂った。
『(成程、絵心さんはコレを私に…)』
凪がリスタートしようとした時、笛の音が鳴り響き、帝襟の試合終了の合図が鳴り響いた。
第5号棟 最終戦 勝者ー チームZ 1次選考突破
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その日の夜、いつもより多かった怪我人を手当して、他の棟の業務も終わらせた。
各棟2チームずつと、得点王3名ずつ以外はみな強制的に帰らされる。
Aは、選手の荷物を返し、手続きを済ませ、バスに乗せて帰らせた。
100人以上のその作業を終え、洗濯をする作業へと移り、チームZの部屋へ入った。
自動扉が開いた先には、廻、潔がトレーにドリンクを持って立っている所。
中を覗いてみればみんな疲れきって眠ってしまったようだった。
『まぁ、あれだけ濃い試合すれば当然ですよね。』
廻「Aちゃん!」
『お疲れ様です。
おふたりも今日は早めにお休みになって下さい。』
洗濯籠を端に置き、中途半端になっているご飯達を片付け始める。
潔達には布団を敷いてもらい、Aは、豹馬の握りしめている箸を置いたり、
ヨダレを垂らしている雷市、五十嵐の口元を拭いたり、テーブルを片付けたりした。
引いた布団には3人で協力して転がして寝かせた。
流石に重かったらしい。
『2次選考進出決定、おめでとうございます。』
潔「…ああ、ありがとう!」
この日潔達は勝利を噛み締めて眠った。
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五月雨雫(プロフ) - しゅさん» ありがとう!(´▽`)カイザーもそのうち出すからね! (1月8日 13時) (レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
しゅ - カイザーラブっ!!です物凄く素晴らしい作品ですね♡ (1月7日 22時) (レス) @page17 id: 549e30d0c2 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - ユキ?さん» どのアニメだ…?(´・ω・`)? (12月18日 12時) (レス) @page50 id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
ユキ?(プロフ) - ツンデレのデレは最高や……最後のアニメのやつ絶対にあのアニメだろ(笑) (12月18日 0時) (レス) @page23 id: 631da5b6df (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - レイさん» 分かる.*・゚(*º∀º*).゚・*.デレこそ正義だよね (8月13日 15時) (レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:五月雨雫 | 作成日時:2023年4月7日 21時