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『もうすぐ消灯時間ですよ』
慣れたようにAはトレーニングフィールドの入口近くの壁にもたれながら夜遅くまで練習している人物に声をかけた。
これが初めてでは無い。
もう毎度の事だ。
1次選考が始まってから毎日、夜遅くまでひとりで練習している人がいる。
別に消灯時間とかは決まっておらず、自由に練習するのは構わない、が、浴槽や脱衣所の掃除も業務に含まれているAは、それが終わらないと就寝出来ないのだ。
それからオーバーワークを注意してケアするのもAの仕事のうちである。
壁から離れ、シュート練習をしている選手、糸師凛に近付いた。
『はい、さっさとお風呂済ませて寝てください』
糸師「…チッ。別に俺がいつ練習しようが関係ねぇだろ」
『私が仕事終わらないんです。
何度言えば分かります?糸師さん。』
散らばったボールをカゴに入れながら糸師の周りを歩くA。
もう毎度毎度この会話を繰り返している。
Aは丁寧に説明するのを諦めたかのように軽くあしらうように会話を進めた。
糸師「そっちこそ何度言えば分かんだよ。
苗字で呼ぶなっつっただろ。」
『…あぁ、言ってましたね。凛さん、汗拭いて脱衣所向かいますよ。』
Aは持ってきたタオルを凛に渡し、片付け終えたボール籠とコーン達をしまい、凛と共にフィールドを出た。
凛「…は、いきなりなんだよ。気持ちわりぃ…」
『貴方が呼べって言いましたよね???』
出会ってから何日も、「苗字はやめろ」「みんな平等なんです」を繰り返していたのに、いきなり名前呼びを承諾。
そりゃ気持ち悪がられますわ。
『苗字呼びを嫌がる人のストレスになってはいけないと気付いたんで、希望している人は名前呼びに変更する事に決めたんです。』
凛「………気付いたって…誰に言われたんだよ」ボソッ
『?何かおっしゃいました?』
凛「…別になんも言ってねぇよ」
凛はそのままAに背を向けて脱衣所へ入って行き、
Aは他の棟へまだ起きている人がいないか確認しに向かった。
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五月雨雫(プロフ) - しゅさん» ありがとう!(´▽`)カイザーもそのうち出すからね! (1月8日 13時) (レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
しゅ - カイザーラブっ!!です物凄く素晴らしい作品ですね♡ (1月7日 22時) (レス) @page17 id: 549e30d0c2 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - ユキ?さん» どのアニメだ…?(´・ω・`)? (12月18日 12時) (レス) @page50 id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
ユキ?(プロフ) - ツンデレのデレは最高や……最後のアニメのやつ絶対にあのアニメだろ(笑) (12月18日 0時) (レス) @page23 id: 631da5b6df (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - レイさん» 分かる.*・゚(*º∀º*).゚・*.デレこそ正義だよね (8月13日 15時) (レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:五月雨雫 | 作成日時:2023年4月7日 21時