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その様子を見て面白くないと思ったZのメンバーは次々とAと久遠の周りの席に座り始めた。
蜂楽「ハイハイどいてねー俺らここで飯食べるから」
御影「は?おい」
凪を背負った御影をグイグイと押し、その場から退かせる蜂楽。
凪が食べさした食器も態々下げてからその席を陣取った。
Aの真ん前である。
これ以上話せる雰囲気ではなくなったので、御影は渋々Aに背を向けてその場を去ろうとした。
『マッサージ、入れてましたよね。
後でお伺いします。
玲王さん。』
御影「!!」
大食堂を出る寸前の所でAは御影の名前を呼んでそう言った。
聞こえた御影は頬を緩ませながら部屋へ戻った。
『(……返事なかったな)』
Aは昨日御影と軽い口論をしてから思ったのだ。
苗字が嫌いというのはよく分かる。
選手のケアをすべく存在のAが、選手のストレスになっては行けないのでは無いのかと。
A自身、苗字が好きでは無い。
だから今、Aで通して苗字は名乗っていないのだ。
よく理解出来る言い分。
だから、本人から名前で呼んで欲しいと言われたらそう名前を改めようと思ったのだ。
『はい、手当終わりましたよ。
汗相当かいてる筈なんで冷える前にお風呂に浸かって下さいね。』
久遠の顔や手の手当てを終えたAは立ち上がって久遠の頭に手を置いてそう言った。
久遠は少し照れたように、この場は居心地が悪そうなように駆け足で大食堂を出ていった。
蜂楽「いいなぁ!!ずるい!頭撫でるのも名前呼びもずるい!!
俺も!俺もして!!」
潔「あっ、ずるいぞ蜂楽」
立ち上がってその場を去ろうとしたAの服の裾を握って引き止める蜂楽。
それに続いて潔、千切と、自分も名前で呼んでくれと次々に口にした。
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五月雨雫(プロフ) - しゅさん» ありがとう!(´▽`)カイザーもそのうち出すからね! (1月8日 13時) (レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
しゅ - カイザーラブっ!!です物凄く素晴らしい作品ですね♡ (1月7日 22時) (レス) @page17 id: 549e30d0c2 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - ユキ?さん» どのアニメだ…?(´・ω・`)? (12月18日 12時) (レス) @page50 id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
ユキ?(プロフ) - ツンデレのデレは最高や……最後のアニメのやつ絶対にあのアニメだろ(笑) (12月18日 0時) (レス) @page23 id: 631da5b6df (このIDを非表示/違反報告)
五月雨雫(プロフ) - レイさん» 分かる.*・゚(*º∀º*).゚・*.デレこそ正義だよね (8月13日 15時) (レス) id: 603d70d68d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:五月雨雫 | 作成日時:2023年4月7日 21時